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外向き社会で迷子になった人のためのガイドブック『I型さんのための100のスキル』を読んで

I型、E型というのはユング心理学における性格タイプで、I型(内向型)は興味や関心が自分自身の内面に向く性質、E型(外向型)は外界に向く性質のことだそうです。

我が身を振り返ってみると、幼少期はE型でした。
顔見知りしか存在しないような田舎に育ったので、真っ先に手を挙げたもの勝ちのルールを体感していたのと、伸びすぎて邪魔なタケノコみたいな子どもでも咎める大人がいなかったから。

10代の頃は、どちらかというとI型。
世界が広がり手を挙げるだけでは才ある人に勝てないということを思い知ったというのもあるし、読書という内省手段を手に入れたのも大きい。何よりも、物静かな方がクールだと思っていたから。

勇者よりも賢者、戦隊ものなら赤より青、三国志なら劉備玄徳より諸葛孔明!好きな男子の話で盛り上がっている子よりも、静かに本を読んでいる同級生の方が大人びていてかっこいい!

社会に出た頃は、まさに就職氷河期。
女性はI型であることが求められた時代。物静かな同級生がどんどん内定をもらっていく中で、私はなかなか就職先が決まりませんでした。

モノ言う女性社員は社内で居場所がなくなる、と若手の人事担当者が暗にアドバイスしてくれたこともありました。企業規模が大きければ大きいほどその傾向は顕著でした。
かろうじてE型が歓迎される職場を見つけて働きました。

その後の育児ワールドでは、I型力が必要でした。
育児する上で大事とされるのは話を聞く力やそっと見守る力。それに〇〇ママという肩書があるので目立たないようにじっとしていることを心掛けていました。

それが久しぶりに外に出てみると、すっかりE型優勢の外向き社会に変わっていることにビックリ。欧米かっ!
プレゼンとかピッチって何ですか?説明なんてしなくても、あうんの呼吸でお察しじゃないの?
どうしてみんな自分のことを堂々と語っているんだろう⁇

手の挙げ方も自分の意見を言うこともすっかり忘れていたので、困惑して迷子になってしまいました。

そんな時に手に取ったのが『I型さんのための100のスキル』
なんと著者は、外に出ようかと重い腰を上げるきっかけをくれたHUC(母親アップデートコミュニティ)の発起人なつみっくすさん。

まさにE型優勢の外向き社会で迷子になった私のためのガイドブック。

E型優勢の社会でI型が前に進むための具体的な100ステップ、さらには道しるべとなる50冊ものブックガイドまで挙げられています。
たとえ迷子でも1ステップずつ前に進めば、目的地にいつかはたどり着くよ、と手を振って待っていてくれているような気がしました。

まずは「ステップ26 自分のメモとしてブログを書く」ということで、noteに挑戦してみました。

ちなみに診断テストでは、ちょうどド真ん中の両向型でした。
E型⇔I型の遍歴の結果なのかも。


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