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無いモノを在る物に鹿の角で鍵を持つ  hold a key with a deer antler

もう、何年も前に手に入れていた鹿の角・・

ずっと

どうするか?
どうしよう・・

いつか良い案が浮かぶはず と置いていた。

何もカタチにせずにさ、

何年も過ぎてさ、

そのまま眠る鹿のツノは在るのに無いモノ。

あるものにしよう、
それが僕の責任じゃないかと。

大汗かきながら、悶絶しながら、それでも楽しみながら、
全力でカタチにした鍵を持ち歩くということへの一つの提案です。


まずは鹿の角を見てみるところから


あなたが都会に住んでたら、きっと目にすることもないでしょう。

尾道でも海側には猪はいても鹿はさすがにいない。
ただ、車で30分も山の方面に行けば、道路の端っこに鹿発見なんてことも日常事です。

動物と人間の共存、難しい課題です。
来年辺りには僕もその課題にもう少し近くで向き合おうか なんて思いながらの日々です。

話が逸れそうです。

さぁさぁ
頂いた角は、広島県三次市甲奴町産、特とご覧あれ。

これは これは 立派なツノ
 先端恐怖症の方 ごめんなさい
ツノの茶色い部分がなぜ茶色なのか?
元々は白色だったのが木にこすりつけたりしている内に色がついて茶色になるみたいです

生きてきた証ですね

リアルにはいつも迫力がある
なるべく そのまま 活かしたい
ケド
よくある単純なキーホルダーにはしたくない

考えろ
考えろ

手を動かせ 動かせ
まずはここからだ
手ノコで切る
とにかく 手を動かしながら考える
この金具と組み合わせることを思いつく
角の内側をこうして
金具をこうして

まとまってきた
線に沿って上手に切りましょう

上手に切って穴を開けたなら・・

ツノnoサキ

カタチになった
ツノの間をくり抜いた

今年のクソ暑い夏の中、くり抜いた
本当はリングを使わず、直にカギを通す方がカッコ良いと思ってる
直に通すならカギの数は頑張って三つ分ぐらい
なかなか なかなか
楽しいカタチになったと思ってる
短いのもつくりました
サイズ感が可愛い
リングを使って鍵を付けられてもオッケーですが、
鍵の数が少ない方は是非とも直接に付けられることをオススメします
ツノnoサキ S
ツノnoサキ M
護身用?

ツノnoモト

さて さて こちらはどうしよう?
穴を開ける

さっきの金具を使うのは二番煎じでなんか違う
内側をほじくる
立てらして考える
次はこの金具で活かしましょう
ワイヤーを通して、リングを通して
カギをジャラジャラ持ち運ぶ
それにしても暑かった2024の夏、
いつまで経っても夏の終わりのこない日差しの中、無我夢中でほじくりまわす。
鍵はいくつでも受け入れられます
器のデカイキーホルダー
鍵をジャラっと持ち運ぶ
もう一つは尖りのないカタチ
丸太みたいだな
ほじくることは必然です
楽しい 楽しい
ツノnoネモト 丸太
ツノnoネモト 尖

ツノnoニギリ

握りやすいカタチは握る仕様で使う というコト
ツノの中を革がはしる

先についた金具に鍵をつける
反対側のリングにも鍵をつけても良いし

どこかに掛けて収納する としても良い
少し短いショート
しっかり持てる ロング
よくナイフの柄なんかにも使われてますよね

カタチを見ながら、どうしたものかと考えたてたら、

ツノが言ってきたんです。
握ってくださいって言ってきたんです。
握って 握って 
握った先には鍵がくる

魔訶不思議な鍵の持ち方
どの仕様も切って、ほじくって、
夏の暑さだけならまだしもで、それはそれはとてつもなく臭いのです。

例えるなら、
「原生林を一年ぐらい裸足で走り回って爪の間に溜まった得体の知れない固いものを臭う」
みたいな・・

加えて、
切ったり、ほじくったりする時にはが発生しますので、臭いものを更に炙ったような臭いで強烈すぎて、ノックアウトされながらの作業、いや修行となりました。

(出来上がったモノの臭いに関しましては、様々な臭いとりの手段を用いてほぼクリアしており、使われる方は免許皆伝となりますのでご安心を)

そんな修行を経て、在る物になった鹿のツノのキーホルダー

ただ・・
これは売れないだろうなーなんてことは作りながらも思ってた。

これがもしマルジェラとかのブランドが新作として出したら、すぐに完売でプレミアみたいになるんだろうなって、勝手に思いながら、楽しみながらつくってました。笑

僕は楽しい持ち方だと思ってるんですけどねー

日本の何処か?
いや 範囲を広げよう・・

世界の何処かには気に入ってくれる人きっといるだろう。

その人まで届け!

どちゃくそ日本語でもなんとか届け!

そして売れろ!

「hold a key with a deer antler」

「Buy it for me」

「Thank yooooou」





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