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尾道に生きる SugiS=僕

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僕自身のコト、思いについての投稿をまとめています
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自慢したい革包丁のハナシ

革を切る専用の包丁があるんです。 革のことをやるまでは全然知らなかった。 僕が革のことをやり始めた時よりも格段に革包丁の種類も多くなっている昨今、心から欲しい、使いたいと思える革包丁に出逢いました。 出逢った時のハナシはこちら↓ 今日はそんな革包丁のハナシです。 マニアックな話ですわ、時にはそれも良きとしましょうか。 島根県は出雲製の革包丁 革包丁の利点のハナシ

革のお店として10年経ったSugiSの一つの着地点を長い話で包んで、長い題のプレートに真っ赤に燃える情熱を沿えて

どこかにありそうな料理の名前風の題にしてみました。 こんな題にした意味なんて別に特にありませんが、情熱だけは思いっきし込めました。 是非読んで欲しい 野鍛冶 ト SugiS その在り方こそ、SugiSの着地点 全てを羨望の眼差しで見て聞いてしっかりと心に焼き付けた。 感動したから書く、いつか読んで欲しい人がいるから書き記す。 さぁ召し上がれ。 それは農鍛冶とも村鍛冶とも書く 読み方は「のかじ」「のうかじ」「むらかじ」なんとも日本的で好きな響き 日本語だから、当

一枚の革は長くて重いという当たり前の話の先に求める想像力

牛の革が鞣され素材として使える、その段階の状態見たことあります? 皮から革へ。鞣しを経て、漢字と共に皮から革へ。 そんな革がバッグやら財布やら、何かしらのカタチとなった時には、およそ元の一枚の革としての状態なんて想像もつかないし、想像するということさえもない。 ただただ、その形になったモノを見て「ふーん本革かー」「綺麗な革だなー」「雰囲気ある革だなー」或いは、「良いなー」「使えそうだなー」「欲しいなー」そんなところでしょうか? 当然ですね、それで良いに決まってます。

革が医療に活きたコトと情熱の話

おい SugiS なんの為に 革でモノをつくるのか? 自己の表現の為にだけじゃない 自分思考の中から生まれてきたモノをつくり、 社会に向けてのメッセージ、誰かと共感したいだけじゃない、己で愛でるだけじゃない そんなアーティストなはずがない 一人の人間として、誰かのために、誰かの幸せのために あなたがよりあなたらしく生きていけるための モノをつくる なおす きれいにする つくりなおす その素材として選んだのが革なんです そんなことを思いながら、実行しながら こ

今年も牛に豚に感謝のお参り

革を活かし生きる 僕にとって、SugiSにとって毎年12月の鼻ぐり塚へのお参りは大切な行事。 岡山の少しだけ北の方にあるそこは畜霊供養の塚。 最近は革に対する様々な意見が溢れ、否が応でも目にする機会、誰かの偏った一方通行の情報などが多い時代となりましたが。 その辺りの事に対しても、思う事はクソ程ありますが・・ やっぱり自分の足元を見れば、そこには誰かの何かのおかげ様で今ここに生きている自分がいる。 まぁ難しい話はナシにして、感謝と供養のお参りです。 毎年、お参りが終

牛の痕跡に、しびれる

そこは香川県にある四国村という、 現代までの四国の中にあった民家、取り壊し前の古い物を移築したりと復元ではなく本物があり、ロープの向こうから見るだけでなく体験できる場所。 そんな僕の好物が広ーい敷地に広がる中でも、特に心がしびれた場所。 砂糖を作る生業の場所でのコト

「もったいない」革の部分を使ったアイテムたち

皮から革へ 尊厳をもって向き合う中ででも、必ず出る扱いにくい部分。 そんな扱いにくい部分から僕に問われる 「どう活かす?」「お前に何ができる?」という難問。 常に頭において考えてはいるが、いやはや難しい。 引っ張りに対する強度も弱く、繊維も粗く、傷も多い、使える用途は限られるが、それをどうにかするのが僕の役目、SugiSの役目、全てのモノ、ヒトがそれぞれに輝ける場所を。 日本的に一言で表す「もったいない」余すことなくつかう事は肝心要。 言葉としても「扱いにくい」じ

地域のお祭りに革製品のお店として出店した思い出話

お店に来てくれた時にはいつも色々な話をするお客さんとの会話の中で、もう8年前も前になる、凄くローカルな地域のお祭りに出店した際の印象深い出来事に辿り着いた。 これから梅雨が明ければ夏祭り、秋祭りと祭りのシーズンとなる、その前に。梅雨時期の重い空気が少しでも軽くなるよう、待ち遠しくなるようにちょっと書いてみようと思う。 きっかけは8年前、その当時はどこもかしこも見境なくイベントに出まくっていて、自分でネットを駆使して手作り市などを探して参加するのはもちろん、そうこうしている

無能の人 と日本の赤色

凄く作りたいと思える物ができて、より面白く、適した表現を求めて、その為に欠かせないものとして赤色が欲しいと思った。 ふと浮かんだ2016年の記憶。 7年前に行った、確かにあそこに赤色があったはずだ。 7年も経った事を忘れるぐらいに、鮮明に心に残っている村の景観。 さぁ今もあるのか。 と 「無能の人」 その中の石を売る話 初めてその話を聞いたのは仲間の漫画家さん(尾道在住)にこんな人がいて、こんな面白い話があるんだ!と聞いたつげ義春のこと。 今までの僕の概念を変え

SugiSとは

広島県は東にある港町、尾道にて皮革という素材で 「モノづくり」「ケア シューケア」「リペア リメイク」をメインとして 革とあなた、一人一つのモノにこだわり向き合っている小さなお店です。 世界の中のどこで生きていようとも 誰かの物差しの中にない 自分らしい世界 自分の幸せで生きていけるように そんな価値観をあなたと共有できたなら、最高だ。 ここでは革のモノ、コトを主としながら、革で繋がった方のこと、僕の好きなことなどを「より深く」あるがままに書いていきたいと思います。

SugiSのショップカードとカタチのこと

ショップカード ご存知でしょうか? まぁ、お店の宣伝の紙というかお店の名刺みたいなモノですが、 SugiSのショップカードは画像にあるように○になってます。 昔は長方形のハガキサイズのものでした(前面には革製品の写真を、裏にはお店の情報と説明を、お持ちの方はレアです) いつの時も、その時の全力で作っていたのですが、改めて見ると・・ 現在の形で、一気にそぎ落とされたシンプルそのものに。 ショップカードの役割ってお店の情報をとどめておくことですが、 自分にとって素敵なデ

Instagram start start

続けてきたのか 自分の中の何かに続けさせられてきたのか 初めは確かに自分で決めたのです 今回も確かに自分で決めました Instagram https://www.instagram.com/sugisleather/ さぁどこにいる

革をどう選ぶか

僕が取り扱う革は、これまでから現在まで牛革、豚革の二種類のみとなりますが、(種類としては、たったの二種類) まー奥が深い 本当深い どこが深いんだ?って 牛革というくくりとしては、よく目にするお店のPOPや商品の表記に 「これは牛革です、本革です」 「素材 牛革」という表記 でもですね、 そこからもう一歩奥に進むと、なめし方、加工方法、仕上げ方法、タンナーさんによっての独自性の違いなど、同じ牛革というくくりでも、たくさんの種類があるのです。 例えば、 音楽のバ

ホタルを見に

梅雨の時期ならではのホタルを見に行ってきました、僕が住んでいる尾道でも昔は車で10分掛からないところでも見れたんですが、今はいなくなっちゃいましたね 昔は近所で「藤井川の夕べ」という、どえらいマニアックなホタル+お祭りてきなのもあったんですけどねー その場所も今ではホタルの変わりに新しい住宅の灯ばかり増えています それでも仕事終わりからでも行ける、車で30分ぐらいのところに行くことに ちょうどその日は昼間に雨が降ったりやんだりでジメジメの梅雨日和、ホタル日和で初めて行