生物を語るネコ

生物は人智を超えている。 その機構は理にかないすぎて、感動してしまいます。 生物の面白さ、美しさなどを発信してきます。「生物って、面白い!」と思っていただけたら非常に嬉しいです。

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記事についての注意事項

記事の利便性のため、専門性と予備知識を記事の冒頭に記載しております。★の数が多いほど、専門性が高い記事となります。さらに、記事のポイントも書いています。 以下はそれらを設けた理由と専門性の★基準を書いています。 私はたくさんの人に見て欲しいので、出来るだけわかりやすく書くつもりですが、私の専門分野(細胞生物学、分子生物学など)の話になると、かなり専門的になってしまいます。 その専門的な話を、1から解説すると膨大な情報量になってしまい、かなりわかりづらい記事になってしまいま

    • 細胞は記憶がある

      専門性 ★ ・ポイント 細胞は記憶があるのか。 細胞の運命はどう決まるのか。 iPS細胞の不思議 事前知識 特になし 私たちは過去を思い出し、様々な考えを巡らせる。 犬や猫も飼い主を覚えている。 虫や魚などはどうなんだろう。記憶はあるのだろうか。 このあたりに関しては議論の余地があるとおもわれるが、脳があるため、過去の経験から導き出される行動もあるだろう。 そういう意味では記憶できるとは思われる。 では、もっと細かいところはどうだろうか。細胞は記憶するのだろうか。 突拍

      • え、老化ってなんだっけ?

        専門性 ★ ・ポイント 老化とはどのようなものか。 生物の色んな老い方 事前知識 特になし 現代の人々は、老化を忌み嫌う。 老化は怖くて、誰も避けられなくて、どんなに生きながらえても、すべての生物に共通に訪れる現象であると。 しかし、私たちが老化と呼んでいるものは、我々の遺伝子がそうなるように仕組んだ筋書きに過ぎないのである。 意味がよくわからないと思われるので、簡単に説明しよう。 老化は生物によって、まちまちである。 いくつか例をあげる。 ヒトのように成長期を終え

        • 飛んで火に入る夏の虫は可哀そう

          専門性 ★ ・ポイント どうして、蛾は光に近づこうとするのか なぜ、蛾は月の光には近づこうとしないのか 単純な生物は考えて移動しているのか 事前知識 特になし 動物は、植物と違って、うろうろ移動する。その移動はどのように決定されているのだろう。 私たちのような高等動物は考える。そして、目的地へと移動をすることがふつうである。では、単純な生物はどのように移動決定をしているのだろうか。 一つの移動決定の手段として、走性がある。これは、ある刺激に対して、一定方向に動く特性である

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          あの三毛猫の柄を、大切に

          専門性 ★~★★ ・ポイント 三毛猫の毛並みはどう決まるの? 同じ三毛猫のクローンでも、毛柄は同じなの? 事前知識 猫のような哺乳類はXY型の性染色体(ヒトと同じ)である。 雄はX染色体とY染色体を一本ずつ持ち、雌はX染色体を二本もつ(それぞれ一本ずつ親から受け継がれる。) 三毛猫のまだら模様は、なんとも愛くるしい。 その三毛猫の毛柄に同じものはない。全く一緒の柄という三毛猫は猫歴史上存在しないだろう。それはなぜだろうか。そもそもなぜ、あの毛柄ができるのであろうか。

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          人智を超えた遺伝物質DNA

          専門性 ★★~★★★ 事前知識 DNA、セントラルドグマ、タンパク質 ・ポイント なぜ、DNAを遺伝物質として利用しているのか DNAは利便性が抜群 生体内に潜む人智を超えるものの一つとして、遺伝物質のDNAがあげられる。 今回はそのDNAのすばらしさを共有しよう。 DNAとはデオキシリボ核酸とよばれ、4種の塩基のうち一つをもつ。そのDNAの塩基が3つ並ぶと、ある一つのアミノ酸を指定することができ、そのアミノ酸を連続指定し組合すことでタンパク質も指定できる。 つまり、生体

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