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My Favorite Best Album〜南佳孝『夏の終わりに僕は君を失う』

 昨日書いていて思ったのはティンパンアレー〜YMOの移行期に制作された2枚の重要アルバムはブレッド&バターの『レイト・レイト・サマー』と南佳孝さんの『サウス・オブ・ザ・ボーダー』じゃないかということでした。
両者には細野晴臣さんがセッションズの中心で、坂本龍一さんが参加していて、ドラマーは高橋幸宏と林立夫さんだったことが共通点だと思うんですよ。
ちなみに『サウス・オブ・ザ・ボーダー』にはブレッド&バターが参加しているのは偶然だと思いますが深いなぁ、と。
じゃ、行ってみよー。

・南佳孝『夏の終わりに僕は君を失う』(SRCL2713/ソニーレコード)

 1993年発売の南佳孝さんのベスト・アルバムなんですが、シングル・ヒット曲は入ってない夏の終わりというテーマで選曲されたコンピレーション・アルバムと表現した方がいいかもしれませんね。
先に述べた『サウス・オブ・ザ・ボーダー』からは「夜間飛行」と「ブルーメロディ」が収録されています。
この「ブルーメロディ」がとにかく好きな私です。
編曲は坂本龍一さん、ドラムスは林さん、ベースは細野さん、キーボードは当然坂本さん、ギターはパラシュートの松原正樹さんですね。
パーカッションは浜口茂外也さんとラリー寿永さんでして、パーカッションのお二人の絡みがまた最高なんですよ。
ギターの松原さんもティンパンアレー〜YMO移行期の重要なミュージシャンで、パラシュートに参加後は大活躍した方なのです。

 「忘れられた夏」のシングル・ヴァージョンの収録も嬉しいところです。
アルバム・ヴァージョンはジャズ系のミュージシャンが参加してますが、こちらはSKYEのオリジナル・メンバー、鈴木茂さん、小原礼さんに林立夫さんプラス佐藤博さんと矢野誠さんがキーボード、浜口茂外也さんがパーカッションで参加してます。
確か『12LINES』に収録されていたのを中学生の頃聴いて感動してから、かなり時間が経って聴いた記憶があります。個人的には南さんのベスト・トラックだったりするのです。

 嬉しいのは『黒猫(CHAT NOAR)」が収録されたこともですね。
元々は1982年発表のアルバム『セブンス・アヴェニュー・サウス』収録曲でした。
シングル・カットされたこの曲の編曲とベースはトニー・レヴィン(!)で、ドラムスはアンディ・ニューマークなんですよ。
楽曲としても最高ですし、演奏も素晴らしい仕上がりです。 

 他にも平岡正明さんがPANTAさんと対談した時、優れたラブソングとして挙げた「風にさらわれて」やタンゴ調でYMO全盛期に坂本龍一さん編曲で録音された「夜の翼」など今聴いてもワクワクする曲が入ってます。
最近、ブレッド&バターや南佳孝の音楽聴きながら散歩するのが日課になりつつあります。

 ではまたー。


 
 


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