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武川雅寛/恋はPUSH!PUSH!PUSH!~隠れ名曲、名演コレクション。

 昨日はBOX「Temptation Girl」を取り上げたところ、予想以上の反響がありましたね。
私のTwitterやInstagramで求められているのは、やはりその辺なのかなと思いましたよ。
ということで、今日取り上げるのはムーンライダーズの武川雅寛さんのソロ・セカンド・アルバムのタイトル曲にしました。
ちなみに作詞・作曲はムーンライダーズの鈴木慶一さんです。

・武川雅寛『恋はPUSH!PUSH!PUSH!』(HYCA -3032/LOST HOUSE ARCHIVE CLUB)
武川雅寛セカンド・ソロ・アルバムの紙ジャケット再発盤。
「恋はPUSH!PUSH!PUSH!」収録。画像をタップすると、「恋はPUSH!PUSH!PUSH!」を聴くことができます。

 で、この曲は斎藤慶子さんが出演したCMに使われたわけですが、よく聴いてみると武川さんが歌っているわけではないんですね。
そう、シネマ~BOXの松尾清憲さんが歌っています。これはムーンライダーズが徳間ジャパンと契約したことも関係あるようですが。

クレジットを見てみると、武川さんはプロデューサーで、プレイヤーとして参加いる模様ですね。
前のソロ・アルバム『とにかくここがパラダイス』がCMとしても、アルバムの売り上げも好評だったから、ポニーキャニオンから第2弾のアルバムを発売したということのようです。

・「BOMB! 1983年1月号」(学習研究社)
斉藤慶子巻頭大特集。出演CMに簡単なコメント付。
画像をタップすると、斉藤慶子出演のミノルタCMを見ることができます。

 宮崎美子さんに続いて斉藤慶子さんがミノルタのCMに出るようになったのですが、お二人とも熊本大学在学中に出演したんですよね。
宮崎さんは「週刊朝日」の表紙がきっかけでしたが、斉藤さんは「週刊サンケイ」の表紙がきっかけだったということのようです。
その後JALの沖縄キャンペーン・ガールとなった直後には、愛宕書房から写真集を出していたはずですから、かなり急速にブレイクした印象があります。
歌手デビューもしましたが、歌唱力の問題があって、その面ではブレイクはしなかったという。。

 確か、ドラマの撮影や学業で多忙になった宮崎美子さんがやっていたミノルタのCMを斉藤さんが引き継ぐ形になったんじゃなかったかな。これは違うかも。。


 斉藤慶子さんについて付け加えますと、映画「さわこの恋」の映画音楽を安部OHJI隆雄さんが担当して、後にビデオやDVD化された時にいただいた印税でベース・ギターを買ったそうです。

 1982年のムーンライダーズは『マニア・マニエラ』を一旦封印した後、『青空百景』を録音~発売し、バンドとしては「ヘンタイよい子集会」に出演したり、ピエール・バルーのバッキングもしていますね。
そんな中、武川さんは2枚のソロ・アルバムを発売しました。ディレクターはクラウン時代のムーンライダーズを担当していた国吉静治さんでしたね。
ちなみに「とにかくここがパラダイス」のタイトル曲を作曲した秘本千一とは鈴木慶一さんの変名だとか。

 松尾さんはシネマが解散した後、ムーンライダーズの『マニア・マニエラ』(「気球と通信」)と『青空百景』(「OKパ・ド・ドゥ」)の録音に参加したり、ソロ・デビューのために曲を書き溜めていたそうです。

・「ミュージック・ステディ vol.5」(ステディ出版)
武川雅寛の『とにかくここがパラダイス』と『恋はPUSH!PUSH!PUSH!』のコメント掲載。

 ムーンライダーズと松尾清憲さんの関係と、宮崎美子さんと斉藤慶子さんの関係にどこか共通するものを感じてしまうんですよね。

 ミノルタのCMをムーンライダーズ関連のアーティストが担当するようになったのはON アソシエイツの大森昭男さんが関係しているのですが、その辺はまた別の機会にということで。

 ではまたー。

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