獲物の分け前~『LIVE ACT TULIP 1973-1979』編その1。
某大手ネット通販サイトでずっと探していたチューリップのライヴ・ボックスをかなりお手軽価格で手に入れることができました。
ちょっと訳ありということなんですが、とりあえず1970年代のチューリップのライヴ音源をまとめて聴くことができるというのはありがたいですねー。
と、いっても以前大切な友達に聴くチャンスを与えてもらって、まだ大事に取ってあるんですが。。
このボックス・セットは1973年のライヴが2枚組、1977年のライヴは1枚、1979年のライヴは3枚組が2種類ある上に、別口で1976年のライヴは3枚組であるのです。
つまり、一回で全部書くのは無理ですから、6回に分けて書く予定です。
じゃ行ってみよー。
・チューリップ『LIVE ACT TULIP 1973 COMPLETE』(SHCS-511~512/シンコーミュージック)
1973年9月23日の渋谷公会堂での演奏曲を完全収録したものです。
(この日の模様を披露した)チューリップ最初のライヴ盤『LIVE ACT TULIP~渋谷公会堂における実況録音盤』の観客の熱狂ぶりと白熱した演奏は、チューリップの活動がライヴを重視したものになることを予感させる仕上がりになっています。
この再発では可能な限りマルチトラックをデジタル化した上でミックスし直したものです。
この日演奏された曲の半分以上は未発表となっていましたので、友達に聴かせてもらってかなり興奮しながら聴いた記憶があります。
その後、ライヴ盤に入らなかった曲も多いですし、『LIVE ACT TULIP VOL.3』以降のかなり洗練された内容とのギャップも大きいですからね。
・チューリップ『LIVE ACT TULIP 1973 COMPLETE』の収録曲
このボックスが発売されたのは2008年だったので、マスターテープの管理上の問題で14曲目の「夏色のおもいで」と17曲目の「夢中さ君に~魔法の黄色い靴~道化者~心の旅」は『LIVE ACT TULIP~渋谷公会堂における実況録音盤』のマスターテープが使用されているのでした。
そして、このアルバムには(名ギタリストの)石川鷹彦さんがメロトロンでゲスト参加しています。
チューリップにゲスト・プレーヤーが参加するのはこれ以降珍しくなるのでした。
財津和夫さんと姫野達也さんがマルチ・プレーヤーですから、曲によってはキーボードとギターを持ち変えるようになったのです。
そして、キーボードの性能が年を重ねるごとに進化して、サポートを入れなくてもライヴをするのに問題ないようになったのでした。
チューリップにはマルチ・プレーヤーがいたのと、安部俊幸さん以外のメンバーはほぼ全曲でコーラスを担当していたこともPAの発展に関係があるように思います。
チューリップのライヴを初めて観た時、レコードと極めて近い演奏をしていたことと、ヴォーカルやコーラスがはっきり聴こえたことにビックリしました。
初めて観たライヴではその点において、レコードとのギャップを感じてしまっただけに尚更でしたね。
これは活動初期にシングル・ヒットを出して、ライヴ活動も盛んなバンドだからなのか?とか考えました。
こうしてチューリップのライヴ盤を聴けば聴くほど色々と考えていた私です。
初めてチューリップを聴いてから40年位経ってますが、こうして色々と考えてしまうのは今もそんなに変わっていませんね。
明日もチューリップのライヴ盤について報告する予定です。お楽しみに。
ではまたー。