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今日の1曲~つちやかおり「哀愁のオリエント急行」編。   

 先週からの『テクノ歌謡』シリーズ祭はまだまだ継続中です。
家族の体調が上向きなので、近くで過ごす必要が薄れてきて、自室で音楽を聴く時間を多少ではありますが作れるようになりました。
そんな中、思い出したオムニバスCDがありまして、比較しながら聴いてました。

・つちやかおり「哀愁のオリエント急行」 from CD 『テクノ歌謡 東芝EMI編 デジタラブ』(PCD-1487/ブルース・インターアクションズ)

 つちやかおりさんは「3年B組金八先生」に出演していたこともあって、歌手デビュー前から存在を知ってましたね。
割と早い時期からグラビア展開もやっていた記憶がありまして、歌手デビューもかなり楽しみにしていたはずです。
が、デビュー曲の「恋と涙の17才」は好きな感じではなくて、ちょっとガッカリした私です。。
そして、つちやさんのセカンド・シングルとして発売されたのが、この「哀愁のオリエント急行」だったんですねー。
作詞は湯川れい子さん、作曲は筒美京平さん、編曲は船山基紀さんで、シンセサイザー・プログラミングはYMOのプログラマーでもあった松武秀樹さんなのでした。
ちなみに松武さんはご自身のユニット、ロジック・システムでこの曲を取り上げていますから、つちやさんとは競作だったというわけです。

 まずはつちやかおりさんの「哀愁のオリエント急行」から聴いていただきましよう
つちやさんの声と打ちこみを中心にした仕上がりが最高ですね。
私、リアルタイムでこのシングルを買いました。

 歌手としてのつちやさんはこの後、秋元康さん作詞、長渕剛さん作曲の「失恋散歩道」やオフコースの松尾一彦さんプロデュースのアルバム『Fragrance』などをリリースしてますが、正直大ブレイクには至らなかったという印象があります。

 この曲に関しては、多分、ロジック・システムのヴァージョンを買ったのはもう少し後でしたが。
では、そのヴァージョンと聴き比べてみてください。

 筒美京平さん楽曲を打ち込みを多用した形にする時の編曲に船山さんが指名されることが多かったのです。
ちなみに船山さんはこの時期、筒美京平さんの事務所に所属していたのでした。

・つちやかおり「哀愁のオリエント急行」from CD 『 テクノマジック歌謡曲』(MHCL493~4/ソニーミュージック)

 『テクノ歌謡』シリーズがライセンス契約を利用して発売されたアイテムだったので、割と早い時期に入手困難になってしまったのでした。

 その数年後(2005年)には『テクノ歌謡』というコンセプトで、『ベスト・オブ・テクノ歌謡』(しかもより絞った選曲で、『テクノ歌謡』シリーズ以降の曲も収録した)的趣きのYMO関連の『イエローマジック歌謡曲』と、その他のアーティスト関連の『テクノマジック歌謡曲』が発売されたわけです。

 『イエローマジック歌謡曲』と『テクノマジック歌謡曲』を聴くと『テクノ歌謡』シリーズのコンセプトの正しさがよりわかるような気がします。
そして、『イエローマジック歌謡曲』と『テクノマジック歌謡曲』の選曲はかなり聴きどころを掴んでいるというか、ビギナーにもある程度の上級者にも欲しくなるCDでしたね。

 実は私、『イエローマジック歌謡曲』を私持っていませんが。多分今後も買わないと思います。そんな感じです。

 ではまたー。



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