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獲物の分け前~「HOT WAX VOL.7」編。

 この「HOT WAX」という雑誌、日本の映画とロックと歌謡曲を取り上げているものなんですが、私が持っているのはVOL.4とVOL.6の2冊ですね。
かまやつひろしさんと遠藤賢司さんが掲載されているから購入したのがVOL.4で、日活ロマンポルノとダウンタウンブギウギバンドが掲載されているのがVOL.6ですね。

 普段なら気に入った雑誌は一気に揃えようとする私なんですが、この雑誌はなかなか手が出なかった部類に入りますね。
それは市場になかなか中古が出なかったり、値段が許容範囲を超えてしまっていたりしたんですよ、これがまた。。
今回は大好きな映画監督の石井聰亙さんの特集とカルメン・マキさん、ジョニー大倉さんの記事が載っているということで、ちょっと(私の中では)お高めかなと思いつつ購入してみたら、とんでもなくコンディションがよかったのでお買い得だったなと喜んでます。

・「HOT WAX VOL.7」(ウルトラ・ヴァイヴ)

 ちなみにこの「HOT WAX」という雑誌、出版元のウルトラ・ヴァイヴとはSFC音楽出版が屋号を改めたものなんですよ。
つまり歌謡曲のミニコミ誌だった「REMEMBER」を新しい形で少しジャンルを拡げて出したものと思っていただいていいのではないでしょうか?

 石井聰亙監督のインタビューというのはその拡がった部分に当たりますね。
石井監督といえば表紙にある通り「爆裂都市」を連想される方が多いと思いますが、個人的な好みで言えば、「狂い咲きサンダーロード」の方が好きなんですよ。
これは私が長く住んでいた立川駅近くにあった某大手レンタルビデオショップにあったのが、「狂い咲きサンダーロード」で「爆裂都市」は置いてなかったことも一因でしたね。
大好きな泉谷しげるさんとPANTA&HALにザ・モッズの曲が映画に使われていたのも大きいです。
そして、南武線で出発を待っていたある日曜の朝早く、「狂い咲きサンダーロード」で主演された山田辰夫さんらしき人が乗ってきたんですよ。
マジでそっくりだなーとガン見しようとしたら、何かの拍子で発した声が山田さんだなと確信させるものだったので、目線をそらしてしまった私です。
いつかまた会えたら、声をかけてみようと思ったからでしたが、それ以降は山田さんを見かけることはなく、山田さんの訃報に接したのはかなり後になってのことでした。。

 石井監督を意識するきっかけは「狂い咲きサンダーロード」や「爆裂都市」を観る前に、当時の愛読誌「ミュージック・ステディ」の新生号にインタビューが掲載されていたんですよ。
山田辰夫さんも同じ特集「Rock'n Rollの時代」で取り上げられていました。

 ちなみに「ミュージック・ステディ」の2号と3号では「爆裂都市」関連のインタビューが掲載されています。素晴らしい。

 カルメン・マキさんについては、私がまだ小学生か中学生になりたてだったのかな?
ブルボン(北日本食品)のCMでカルメン・マキ&OZの「私は風」が使われていて、メチャクチャショックを受けたんですよ。
そのちょっと後には週刊プレイボーイにグラビアが載ったりもして。グラビアにはそんなに感動しなかったんですが。。

 ジョニー大倉さんはいうまでもなくキャロルですね。
キャロルのライヴ盤聴いて、矢沢永吉さんにも感動したんですが、ジョニーさんの声がまたよかったんですよ。
俳優としてのジョニーさんも非常に素敵でしたし。

 石井監督のインタビューはかなり興味深いものなんですけど、昨年プロインタビュアーの吉田豪さんの番組「豪さんの部屋」に出演されたのがこれまた濃い(約120分!)ので、リンク貼っておきますね。

 カルメン・マキさんのインタビュー、ディスコグラフィーとかなり濃い内容ですから、これまたおすすめです。

 ジョニー大倉さんインタビューのインタビュアーは中村俊夫さんなのでビックリ(中村さんとミュージック・ステディの初代編集長の市川清師さんはRock Steady Organization名義で再発などを手掛けていたのでした)。
内容も深いです。

 まだまだ走り読み程度ですが、かなり満足する内容です。
やー、買ってよかった。他の号も焦らず探していくことにします。
明日も購入した本(「REMEMBER」)が届くのですが、既に持っている号なので、取り上げるとすれば読書日記になりそうです。違う本もまだありますが。お楽しみに。

 ではまたー。

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