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獲物の分け前〜あがた森魚『あがた森魚コンサート〜「永遠の遠国」 at 渋谷ジャ

 この前、上京した時に購入したCDをようやく今頃になって聴いたわけです。
上京時ににエネルギーをメチャクチャ使ってしまいまして、ずっと筋肉痛に苦しんでから、頭を使う感じのことが増えてしまい、体調が思わしくない近頃です。
ここ数日は12時間睡眠ですが、まだ眠い感じですよ。家族からどうなっている?と軽くお叱りを受けました。
じゃ、行ってみよー。

・あがた森魚『あがた森魚コンサート〜「永遠の遠国」 at 渋谷ジャン・ジャン』(FJSP457[2CD]/ディスクユニオン)

 これはディスクユニオン吉祥寺店さんで定価の半額程度で出ていてラッキーと思ってレジに持っていったら、その上数枚購入割引の対象になっていて、定価の1/3程度の値段になったんですよ。
ホテルに戻って、袋を入れ替えたらなんと未開封。メチャクチャ興奮してしまいました。

 で、これはあがた森魚さんのデビュー50周年ということで再発された盤なんですよね。
オリジナルはvivid soundさんから発売された発掘音源で確か紙ジャケット仕様だったはずです。
村松邦男さんの紙ジャケット再発プロジェクトのお手伝いをしていた時期なので、色々あがたさんの新作や発掘音源ものについても知っていたんですよね。
確か買わなかったけど、コピーを頂いた記憶があります。

 で、改めてCDで今回聴いた感想としては音質も演奏も想像以上に素晴らしいということでした。
特に音質はかなりの迫力に仕上がっていますよ。

 演奏はアルバム『永遠の遠の』にも参加しているアーリータイムスストリングスバンド中心メンバー参加という形にバイオリンにムーンライダーズの武川雅寛さんが加わっています。
代表曲の「赤色エレジー」や「清怨夜曲」に渡辺勝さんがメンバーにいるということで、はちみつぱいの「夜は静か通り静か」などの初期の楽曲はかなり嬉しい選曲ですね。
が、このCDの中心になっているのは当時制作されたものの未発表になっていた『永遠の遠国』からの楽曲、「淋しいエスキモウの様に」や「いとしの第六惑星」に「永遠の遠国をうた」辺りの楽曲の完成度の高さにはビックリしてしまいますね。
あがたさんはヴォーカリストとして評価されているように思いますが、実はソングライターとしては過小評価されているんじゃないかな?とも。
しかも、この直後には問題作にして大傑作の『乗物図鑑』の制作するわけですから。
そんなことを考えながら、この作品を聴くと興味深いです。

 今年に入ってヴァージンVSの未発表音源集が発売されたことによって、あがたさんの明らかにされなかった時期の音源を聴くことになった意味は大きいですね。

 かつてあがたさんはライヴ録音を残すことに積極的ではなかっただけに嬉しい作品の発表が多いです。
しかし、何でリアルタイムではこの作品に思い入れがそれほどなかったのか?
当時の私に訊いてみたい。忙しがったからと答えるて思いますが。

 ではまたー。


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