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ミヒャエル・エンデ 『魔法のカクテル』のススメ

この記事では、児童書担当の書店員が、大人に読んでほしい子どもの本を紹介します。

今回紹介するのは『魔法のカクテル』

作者のミヒャエル・エンデは『モモ』、『果てしない物語』などで知られる児童文学ファンタジーの超人気作家です。

『魔法のカクテル』の構成はシンプル。
主な登場人物は4人(正確には2人+2匹)だけ。
大晦日の17時から24時まで、つまりたった7時間を描いた物語です。

なのにぐいぐい惹きつけられてあっという間に読めてしまう。

毎時間、親指がハンマーに打たれ、「いたいっ!」という回数で時刻を知らせる鳩時計、魔法枢密顧問官なるあやしげな役職、魔法使いの書庫には『井戸水汚染入門』『良心の撤廃』など悪巧みの本がずらりとあり……。

独創的で興味をひく仕掛けがあちこちにあって、ページをめくる手が止まりません。
大人でも十分に楽しめる内容になっています。

『モモ』、『果てしない物語』を読んだ人も、読んでいない人も。
上の2作品よりはライトに読めて
でも負けず劣らず面白い本なので、ぜひ手にとってみていただければ嬉しいです。

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うつ書店員→下がる人生アゲアゲ
うつ病のさなかで記事を書いているので、サポートしていただけると生きるためのパワーをもらえます。いただいたサポートは、記事を書くための、本代に充てさせていただきます。なかなか文化的な活動に充てる費用が捻出できないので、サポートしていただけると本当にありがたいです。

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