見出し画像

「牛肉の『腸液』煮込み」って要するにアレなんじゃ……「撒撇」

 かつてホルモンしま田さんがフィリピンの内臓煮込み料理パパイタン(ピナパイタンとも)を作ったとき、そのあまりの苦さに珍しく食べ終えることができなかった。
 日本人の感覚的に料理に胆汁を使うというのはなかなか珍しいが、中国の雲南省にも似たような「撒撇(サーピエ)」という煮込み料理があってこっちの方がもっとすさまじい。

 西双版納(シーサンパンナ)傣族(ダイぞく)名物料理「撒撇(サーピエ)」は主に牛の胆汁や消化管内に残った未消化の草を使って作られる。
 鍋に入れられたドロドロの茶色い腸液はどうみてもウ●コ(彼ら曰く「便になる一歩手前の状態」ということらしい……)だが、そのお味は苦くてクセになるんだとか。
 雲南ではアリのような昆虫からカエル、ロバ、豚の脳みそまでありとあらゆるものを食べるが、まさかこんなものまで料理の味付けに使ってしまうとは……、おそるべし。

 ま、冷静に考えればソーセージだってひき肉を豚の直腸(肛門につながっている部分)に詰めたものだしね★


いいなと思ったら応援しよう!