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オワコンが好き|つい流行りに逆行したくなるのはなぜか?

「オワコン」と時に呼ばれるような、古いコンテンツが好きだ。

ネガティブな意味で使われることも多いけれど、この記事ではあくまで中立的に使ってみたいと思う。

※ オワコン
「終わったコンテンツ」の略で、世間での流行が過ぎ去った作品や、全盛期よりもファンが減ってしまったものを指す

普通は「オワコンとされているものを好き」だと、ダサいとされがち。

まぁ「ダサい」までいかなかったとしても、決して「カッコいい」ことではないようだ。

じゃあ私はなんで「オワコン」的なコンテンツが好きなんだろう?

掘り下げたいから、少し書いてみる。

古い作品を好きになることが多かった

子どもの頃から、既に流行りが過ぎているコンテンツに触れることが多かった。

家の棚の奥にあった昭和の漫画(母と伯父の所有物だったらしい)を中学生頃によく読んでいて、特に大和和紀さん・萩尾望都さん・里中満智子さんの本は何度も何度も読んだ。

彼女たちの漫画からは多くを学んだ。私のライティングのルーツは、昭和の少女漫画のモノローグだと思う。

音楽も、親の影響でユーミン・高橋真梨子・渡辺美里・ビートルズ・カーペンターズ・サイモンとガーファンクルなどを聴くことが多くて……

素晴らしい名作揃いで今も好きだけど、決して同年代の子たちの間で流行っているものではなかった。


流行に乗れない私の "苦し紛れの戦略" か?

平成というテレビ一強時代にテレビを禁止されてしまった私は、毎日のようにクラスメイトの間で交わされる
「ねぇ、昨日の『○○』見た?」
「△△が~~して……」

という会話にうんざりしていた。

かと言って「わかんねーよ!」とも言えず……

当時は今よりもずっと空気を読もうとしていたし、群れから浮くことが怖かったから。

だからだろうか、
「古いモノには価値がある」
と必要以上に考えてしまう
ところがあるのかもしれない。

「どうしたって流行には乗れないけれど、古典的なものは知ってる!」
と思いたかったのかもなぁ。


好きなものが流行ると不安になる

大好きだった東リベ(漫画『東京卍リベンジャーズ』)は、残念ながら少し流行りが過ぎてしまった……

私は当時好きすぎて、ライターとして考察記事を書くほどだった。


まだ『描き下ろし新体験展』は開催中だしTVアニメ『東京リベンジャーズ』は続編の制作が決定したけれど、2022年11月の原作漫画終了は大きな転換点だったと思う。


未だに大好きだからこそ、グッズが売れ残ったりニュースが話題に上がらなくなったりする、ちょっとした変化が悲しい。

そりゃあまぁ、私自身だって当時と違って割と熱がおさまってしまっているけれど……でも、やっぱり好きだ。

『ちいかわ』は2024年9月時点で大流行中で、もはや国民的人気コンテンツと言ってもいいと思う。

去年くらいから子どもたちと一緒になってハマっていて、Twitterでの最新漫画の更新も楽しみ。(推しはモモンガとうさぎ)


それでも時々、流行りが去った後の作品の扱いを時折予測してしまって、勝手に1人で悲しくなる。

「あー流行ってたよね、あれ」
で済まされて、店頭に商品が売れ残っている状態を見るのが辛いから。

いつもたいてい一過性ではなく、作品そのものや世界観を丸ごと愛してしまうから。

でも、確かに友達と一緒にアニメ『東リベ』の初回を楽しめた経験は貴重だった。

LINEスタンプを買って楽しんだり、グッズを少しだけ買ったり。

あのコミュニケーションすべてを否定したい訳でもない。作品自体がすごーく好きだけど、友や同志とのやり取りも嫌いじゃない


流行りを気にせず、好きなものを愛したい

人の心や流行はどうやっても操れない。

それなら、他人はどうであれ「私は好き」でいいじゃないか!

……と、このnoteを書いてみて少しだけ思えたかも。

世間や多くの人にどう扱われようと好きなら好きでいいし、注目されている作品が嫌なら嫌で、それも特に問題ない。

心のザワザワはやまないけれど、それでも認めていきたい。

自分のまっすぐな「好き」「嫌い」を。


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