大塚国際美術館の魅力とは(2023.8 鳴門・淡路島旅行①)
何年も前から行きたかった『大塚国際美術館』を、ついに訪問できた!
なんと、もう25周年らしい。そんなに昔からある美術館とは知らなかった。
私がここを知ったのは、ちきりんさんのブログだった。素晴らしさに感動し
「絶対いつか見に行きたい!」
と数年前から思っていた。
ただ関東住みとしては、徳島県は遠すぎて……
やっと友人と旅行する機会に恵まれたので、淡路島と合わせて見に行ってきた!
誰かの参考になればと思い、記録しておく。
最大の魅力3つ
公式HPを見ればその素晴らしさが大体分かるが、私の思う「大塚国際美術館を訪れる良さ」上位3つを挙げてみる。
①名画や礼拝堂を我が身で感じられる
見た目をそっくりそのまま陶板で模してあるのはもちろん、大きさが原寸大というのが何よりありがたい。
「百聞は一見に如かず」とはまさにこのことで、教科書・図録の小さいサイズで見ているのとは大違いなのだ。
「え、この絵ってこんなに大きかったの?」
と驚いた絵画は下記の数点。
大きいだろうとは思っていたが、まさかここまでとは……!高い天井に目一杯。
すぐ左に飾られている奥様の絵(『皇妃テオドラと侍女たち』)と共に、異様な迫力を放っている作品だ。
よく教科書で見かけるこの絵。意外と大きくてびっくり!
このモネによる着物女性の絵も、なぜか小さいイメージを持っていた。
かわいい提灯の絵も、思いのほか大きかった。
暇な時に美術の教科書をよく眺めていたけれど、まさかこんなサイズだったとは……思い込みって怖い。
またレプリカとは言え、1回焼成した後に作者のタッチを模して絵を再現している(レタッチ)。そこから更に焼成と検品作業。
美術館のプロのお墨付きも得ているので本物そっくりだし、偽物と分かる人はそうそういないだろう。
コロナ禍や円安もあって海外に行きづらい今、需要は増していると思う。
②現地・本物よりも混雑を避けられる
これは個人的な実感だが、現地で有名な絵画を見た経験がある方なら同意いただけるのでは?
昔、ミレーの『落ち穂拾い』が渋谷Bunkamuraミュージアムに来た時見に行ったが、押し合いへし合いで美術鑑賞どころではなかった。
ルーブル美術館の『モナ・リザ』の本物も、人混みに揉まれながらガラスケース越しに数秒見られただけ。
この美術館なら、じっくり鑑賞したり自分と名画とのツーショットを撮ったりすることも可能。(ストロボ・フラッシュ・三脚は使用不可、商業利用は不可)
システィーナ礼拝堂(本記事トップ画像にも設定中)は、バチカン市国に滞在できる時間も限られており、見られたのはほんの数分だったと記憶している。
大塚国際美術館は夏休み中でもさほど混雑していなかったので、この点は非常に大きな違いだろう。
しかもシスティーナ礼拝堂はたまたま無料説明の時間に居合わせ、丁寧で楽しいレクチャーもしていただけた。(美術館スタッフによる概要説明、15〜20分)
③圧倒的点数、世界でも稀有な美術館
世界26カ国190余の美術館所蔵の西洋名画を約1000点も展示しており、鑑賞ルートは約4km。
絵と絵の幅は以下のように狭く、決して
「間隔を広く取っているから4kmになった」
ということではない。
名画をこんなに所狭しと並べている美術館は、なかなかないだろう。世界でも稀有な場所だと思う。
その反面、点数が多すぎて時間と体力が必要なのが、デメリットと言えばデメリットかも。
3時間超くらい時間を取って鑑賞したが到底足りず、最後の現代絵画の辺りはウォークスルーで足早に鑑賞することになってしまった。
絵画1つ1つをある程度じっくり見たかったら、だいたい5時間前後は必要だと思う。
ちなみに音声ガイドだけでも約100点の取り扱いがあり、収録時間は約2時間とのこと。(私は借りなかった)
頭も足も疲れてしまうので、できたら間に休憩を1.2回入れられると尚良し。
最初にお昼を食べただけで休憩を入れなかったから、それも最後の疲れに繋がったかも……
お昼は1階のレストラン・ガーデンの海鮮丼。わかめとサーモンが特に美味しかった!
また、公共交通機関で行きづらいのも確か。
徳島県と言っても徳島駅ではなく、端の鳴門(なると)にあるからだ。(住所は徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内)
行くとしたら高松・徳島・神戸からになると思うが、今回は新幹線の新神戸駅から車で向かった。詳細は公式HPのアクセス参照。
とは言え、今の自分にはメリットの方が大きかったと感じる。行けて本当にありがたかった……
中年になると健康的な問題も出てくるので、早ければ早いほど良いと思う。
誰もが知っている有名作品をご紹介
せっかくなので
「あ、これ知ってる!有名だよね」
という作品の写真をいくつかシェアしてみる。(順不同)
誰もがどこかで目にしている有名絵画も多いから、特に美術好きでなくても何か発見があると思う。
『受胎告知』作品の数々
個人的に、受胎告知シリーズ(テーマ展示ではないが近い場所に集められていた)が、すごく面白かった!
幸せそうなものからドラマティックなものまで色々。同じモチーフ・場面を描いても、画家によって雰囲気が全然違う。これは圧巻!
『びじゅチューン!』とコラボ
また、いくつか写真スポットもあった。
『#アートコスプレ・フェス2023@大塚国際美術館』という企画らしい。
有名絵画になりきって撮れるなんて、なかなか無い機会。
なんと私の大好きな番組『びじゅチューン!』とコラボしてくれていて……とても嬉しい。
特に好きな回は『見返りすぎてほぼドリル』。
他にも楽しい動画が満載。子どもウケも良いし、是非見てほしい。
大塚国際美術館のレポート、長くなったので後編に続く!
※ 写真の絵画は大塚国際美術館の陶板名画であり、本物ではありません。また二次利用などはご遠慮ください。