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自分史その⑨ 大学1年生の頃|自由と孤独の宙ぶらりん生活

自分史シリーズも、これで9回目となった。

前回はコチラ。

今回は大学1年生の時のことを簡単に書いてみようかと。

初めての1人暮らしに伴う諸々

高校の頃にひどく窮屈さを感じていたため、卒業したらどうしても実家から出たくて。成り行きで都内の大学へ進学した。

初めての1人暮らしには夢と希望しかなくて、『ひとり暮らしを楽しむ!』みたいな雑誌(こういうの)を読んで夢を膨らませていた。

でもその頃の私は「家具を選ぶ」という経験をまったくしていなかったし、金銭感覚も全然ない状態。

「よく分からないから、とりあえず安いやつでいいや」
と適当に買ってしまったのである。

家具なんてそう簡単に買い替えられるものでもないのに……


というのも、当時は「自分の好きそうな家具」がまったく分からなくて。

インテリアを考える上で、ナチュラル・アジアン・カントリー・モダンなどのテイスト(スタイル?)があるのは知っていたのだが、
「うーん、よくわからないけど……家具の色を揃えればいいのかな?」
程度しか考えられなかった。

後から振り返ればあの時の購入は最低限にすべきだったと思うけれど、買ってしまったものは仕方ない。

結局最近まで使っていたし、未だに使っている棚もある。ケチな人ほど家具を買う時には慎重になった方がいい。

引越した当日にすぐホームシックになったことには、我ながらウケた。


きっかけは、無香空間。

うっかり容器を倒してしまって中身の粒々が一気に床にこぼれ、1粒ずつ拾っていたら無性に悲しくなって……

泣きながら実家に電話したことを覚えている。今考えると「ギャグかよ」と思う。

それくらい、
「自由を渇望している割には超さみしがりやの性質があるんだなぁ」
と実感した。カッコ悪すぎるけど。


正直、今でもそういうところはある。

子どもを産んでからは急に1人でいる経験が激減してストレスになったけれど、結局のところずっと1人で居続けるとつまらなくなってしまう……というか。


子どもの頃から、あまり1人遊びを楽しめなかった。

旅行も1人ではなく2人以上でしたくなる。

甘ちゃんだなーとも感じるが、これはもう
「たぶん私の気質(傾向)なんだろうな……」
と割り切っている。

「一人暮らし」
は1人で暮らすわけだから、日々の家事も自分でやらなければならない。

洗濯もいちいち大変だったし、料理も実家で全然してなかったから当初は失敗ばかり。掃除だって慣れてない。

今でもよく覚えているのが、なんこつ唐揚げを初めて買った時のこと。

「何これ? めっちゃ硬い!骨じゃん⁈」
軟骨という部分を食べたことがなかったから、食感に超びっくりした。

今では大好きだし、笑い話になってるけど……

そういった「生活面での圧倒的経験不足」があらゆる部分で噴出していた。

1人で色々やりくりすることに疲れ果て、最初のうちは月に1.2回くらいは実家に帰っていたな……恥ずかしいけど事実だ。

私は高校時代に化粧に興味がなく、初めてメイク用品を買ったのも大学生になる時だった。

同じクラスでも
「初めてやったから厚化粧になっちゃって……」
みたいな子がいた。

今でも写真を見ると懐かしい。


大学という圧倒的自由空間で漂う毎日

大学は高校までと全然違った。

うちの学部にはクラスがなくて、語学の授業がクラス代わりになっていた。

でも週に2回くらいしかなく、基本的に1人でいる機会が多かった。

授業も必修クラスばかりではないし、授業に間に合いさえすれば何時に行って何時に帰っても自由。

正直、4月5月はどうしていいか分からなかったな……特に地元からの知り合いの先輩もいないし、「ぼっち」感がすごかった。

小中高は規則も決まりも多くてうざったかったが、確かに寂しさは感じることがなかった。

まるで、広い宇宙を1人で浮遊しているような感覚だった。

新歓コンパで一気に仲良くなっていく人たちも見かけたが、私は大勢での集まりが苦手なせいか正直居心地が悪かった。

まぁ、いちおう数人は友達ができたけど……



サークルは、もらったチラシで情報を収集したり友人に付いていったりしていた。

でもなんかいまいちピンと来ず、選びきれなかった。

1つサークルを体験してみては
「うーん、ここじゃない」
「なんか違う」
みたいな。

絞って特定のサークルに2回目3回目に行けばよかったのかもしれないが、結局なんか勇気が出なかったんだと思う。

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