
「変われ」と言う側が「変わらない」不思議
「もっと勉強しなさい!」
とか
「なんで同じことを繰り返すの?」
なんてまぁよく聞きますよね。
僕も多分何千回と言われてきた言葉なのですが、
いつからかそう言われる時に思うことがありました。
「そのセリフいっつも同じやな」
「同じことを繰り返すのはそっちだろ」
なんて事を思っていたわけなのですが、
そんなことを思うやつは反省なんかしてないですからね、
「聞く態度が悪い!」とか言われてさらに怒られるという…笑
まぁあるあるですよね。
言われる側の時はそんな風に思っていても、
いざ言う側になると、同じことをしてしまいますよね…笑
それもある意味ではしょうがないことではあると思います。
人間の行動は基本的に自分の経験に依存するので、自分がされてきたことが自然と手本になってしまうんですよね。
他の方法を選ぼうと思っても、そもそも手札に同じ方法しか無いという状況なわけです。
その結果、言う側も言われる側も
「こいつ進歩しねぇなぁ」
ってお互いに思ってるという誰も得しない状況が生まれてしまうという。
「変われ」と言う側が「変わらない」というね。
どっちが悪いとかは無いのですが、言われる側からするとこの状況って、
ダイエットしようと思って、RIZAPに行ったらめちゃくちゃデブなトレーナーが出てきた感じなんですよね。
で、そのおデブトレーナーが言うわけです。
「やっぱり痩せてる方が印象いいですもんねー!」
「食事制限は絶対必要です!!」
「自分に厳しくいきましょう!」
言ってることは全部正しいんですけど、
もう何を言われても
「いや、お前が言うな!!!」
ってなりません?笑
この状況って全く説得力がないんですけど、実はものすごいチャンスでもあるんですよね。
さっきのおデブトレーナーの続きです。
「お金払っちゃってるし、まぁ自分が頑張ればいいだけだし」と、
嫌々ながらもおデブトレーナーと二人三脚で頑張り始めてしばらく経ったある日、
「あれ…?何かこの人前よりめっちゃ痩せてない?」
と気付くわけなんですよ。
「なんか痩せましたよね?どうしたんですか?」と聞くと、
「いやー、自分みたいなデブに言われてもやる気出ないかなーと思って、あなたと同じメニューを自分もやってるんですよ!」
なんて言われたらちょっと感動しません?
「じゃあ最初から痩せとけや!」
って脳ミソの片隅で思いつつも、
「この人となら頑張れるかも!」
って気持ちになると思うんですよね。
今まで「こいつ変わらないな」って思わせてきた期間が長いほど、与える影響は大きくなります。
「あんなに変わらなかったのに、この人は自分のために変わろうとしてくれてるんだ」
という感動は、その人が変わろうとする原動力には十分だと思います。
何年も「お互いが変わらない」のであれば、この先も同じことの繰り返しになるでしょう。
状況を変えたいなら自分が動くしかないですし、
自分がまず変わることで「お互いが変わっていく」という状況になるのであれば、それって最高の結果じゃないですか?
とはいえ、変わろうにも手札が無い以上、変えようがないです。
ですが、そこはプロに学べばいいだけの話なので、こちらです。
「身内の宣伝やん!」と思われるのは重々承知の上で、強くお勧めします。
親子だろうと先生と生徒だろうと、上司と部下だろうと、
「どう接していいかわからない」という悩みがあるなら買わない理由が無いです。
勧める理由はシンプルで、僕自身が生徒との接し方を考える際に役に立ちすぎるくらい役に立っているからです。
「何で伝わらないんだろう」とか「何を考えているかわからない」と思ったら、まずこの本と照らし合わせて仮説を立てます。
その後色々試して検証していくわけなのですが、ほとんどの場合でタイプに合わせて伝え方を変えることで解決します。
「どうして勉強しないの!」
「なんで同じことを繰り返すの?」
と思ったら、是非この記事のことを思い出してくれると良いかと思います。
「変わる」で「変える」
なんかかっこよくないですか?笑
それでは!