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結果を出せる人の特徴

社会的に見れば、いくらでも優れた人はたくさんいます。

しかし企業ごとにそれらの優れた能力を見極められるとは限りません。誰もが優れているとは限らないからです。しかし、それでも企業ごとに上司から認められた「エース」と呼ばれる人がいます。突き抜けた結果を出し続け、社内でも一目置かれているそんな存在です。

この「エース」のレベルの高さはあくまで社内に限った話なので、業界的に他社と比べると…と言うのはあまり参考になりません。あくまで企業内で求められるあるいは求められた以上の結果を出し続けられる存在のことを指すからです。

しかし、彼らは最初から「エース」だったわけではありません

新卒で入った会社ではみなゼロからのスタートです。

プログラムを学生時代からさわっていた、理系出身、文系出身、etc.…そう言った差によってスタートダッシュできる領域に差は出るかもしれませんが、ビジネススキルはほぼ横一列で始まります。そこで期待以上の働きを見せ続けることで認められる存在になるわけです。

では、その片鱗とは一体どこに現れるのか。「アイツはすごかった」と言われるような人になるにはどうすればいいのでしょうか。

「価値を出す」ことを大事にする

学生時代は「頑張ること」「努力すること」が大事と言われてきましたが、社会人になるとそれが通用しなくなります。頑張ろうが、頑張らなかろうが、結果を出さなければ評価はされません。

結果主義を悪く言う人もいますが、ビジネスにおいてはそんな甘いことは許されません。結果をつなげて会社の売上や利益に還元できないと、いずれ会社は倒産するからです。それでも結果以外を優先する意味は、企業側は持っていないからです。

過程の努力も大事ですが、それ以前に結果が伴わなければなりません。
結果を出して、初めてそこまでの過程が評価されるのです。

そういう意味では、結果のみを見て評価するような企業・上司は二流と言っていいでしょう。その証拠に、結果の裏にある過程において評価するべき相手が「誰」なのか「何」なのかを見ようとしないせいで、ロクでもない人事を行ってしまったり、真に有能な人間を遠ざけてしまうというのはよくあることです。

結果はあくまでも大前提であり、期待する結果を出したうえでさらに「どのようにしてその結果を導いたのか」が真に評価されるべき対象でなくてはなりません。

そのことにギャップを覚える人も多いかもしれません。

なぜ「頑張ること」「努力すること」通用しなくなるのか。

それはビジネスとは「価値」と「価値」の交換で成り立っており、自分がどれだけ頑張ったかではなく、自分がどれだけ相手に価値を提供できたかが大事になるからです。

価値を提供するには、相手が望んでいることをリサーチするなど地道な努力が必要です。しかし、ただ相手が望むことだけを提供していても印象には残りにくいものです。
これは狩野モデルからもよくわかります。

狩野モデル

相手の要求を満たすだけでは「指示されたとおりに、指示されたことだけ」しているワーカーと同じです。当たり前品質までしか満たせない人が相手の印象に残りづらいのは当然です。結果を出せる人は

 新人時代から印象に残ること

をしています。それは「相手の期待を1%でも上回る価値を提供し続けること」です。
プロフェッショナルは、かならず相手の想定を上回る"何か"を実現しているのです。

私は

 ・相手が認識/想定するより早く終わらせる
 ・相手が求めているものよりも高いレベルの成果を出す

のいずれかを必ず採るようにしています。

「3日でやって」「暇な時で良いから」と言われると、一両日中に終わらせます。翌日までかかったら悔しがっていると思います。「こんな感じで」「ざっとまとめて」と言われるとどこに出しても恥ずかしくない程度の成果物にします。まぁあまりセンスはないのでセンスの高い人と比べるとまだまだなんでしょうが。

どちらにしても、相手に求められた期待の「閾値」に縛られずそれ以上の成果になるようにします。そこまでやって初めて私の中の「普通」と自己評価します。

望まれた分だけしかやらない/できない場合は自己評価は及第点より低くなります。
誰が認めるか、誰が評価するかではなく、

 『自らのビジネスに対するプロ意識を満たすかどうか』

だけが価値基準となっているからです。


「失敗してもいい」からとにかく挑戦する

中堅・ベテラン社員と新人社員の大きな違い、それは「失敗しても許される」ということです。これが許されるのは新人という肩書きを持っている人生でたったの1年だけです。

もちろん失敗の仕方にも限度はありますが、指示・依頼をする先輩や上司はある程度の失敗を見越しているはずです。まだ経験もないのですから失敗して当たり前だし、その失敗が大きな経験になることもあるでしょう。

上司や会社も、新人を育てるために仮に失敗しても組織運営に大きな影響を与えない程度の仕事を任せているはずです。そう考えていない先輩や上司がいるとしたら、その先輩や上司の頭がおかしいのです。自分たちが新人だった頃にどれだけ数多くの失敗をしてきたのか、振り返りもしていないのかもしれません。

だからこそ自分なりに考えて、相手の要望を上回る価値を与えるために簡単な失敗のうちに修正が利く範囲でどんどん挑戦してみることです。

これは新人しか持っていない特権と言っていいでしょう。

30代や40代になると失敗できるタイミングは少なくなります。
役職がつけばなおさらです。
新人のうちにどんどん挑戦をしてください。


1%でも可能性があるからやる

難しい課題に対峙したときの考え方にも後にエース級に成長する人とそうでない人の違いが出てきます。

「なんとかしてできる方法を考える」という選択肢をとるか、「できそうにもないからやらない」という選択肢を取ることです。

 やる前に悩む

なんて贅沢な特権を新人は持ち合わせていません。大抵のことに対して経験がない以上、失敗する確率が高いのは当然です。不安は必ずついてきます。

その不安があるからと「やらない」選択肢を取り続けていれば、一生何もできない木偶の棒になるしか道はありません。器が大きくならないのです。

前述のように、新人は「新人」という肩書きでいられる1年の間のみ、ある程度は失敗しても許される立場にあります。

であるならばできる方法を必死に考え、そのために実行することの方が成功か失敗の経験ができる分、数百倍お得です。

経験は行動からしか得ることができません。
生まれてこの方、常に成功しかしない人なんていません。

安定して成功する人はその何倍、何十倍、何百倍の失敗を積み重ね、そこから得た知見によって安定した成功を収めることができるようになっているだけです。もちろん何の考えもなしで動くのは危険ですがちゃんと自分で考え、行動することがその後の礎になっていくのです。

こうした取り組みを早いうちから身につけておかないと、『ベテラン』と呼ばれる世代になった頃にエース級となっていることは難しいでしょう。口先だけで大物風に演じることは可能かもしれませんが、それだけでは以前逮捕されたあおり運転犯と大差がありません。

近年のテクノロジーの進化は凄まじく、それに伴ってビジネスのあり方や仕事のスタイルも大きく変化しつつあります。

それでもやはり若い頃にいかに行動し、いかに経験を積んだかがその後を大きく決めるという法則は変わらないのではないでしょうか。

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Takashi Suda / かんた
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