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小さい器となる人の特徴

と言っても、それがわかったところで他人のことであればどうしようもありません。

他人が他人の内面をコントロールすることは不可能だからです。

しかし、自分自身は変えられます。
相手にした時のストレスコントロールも必要になるでしょう。

そもそも器が小さい人は周りからも嫌われがちです。そのような人に振り回されて日々ストレスをため続けるなんて人生の無駄遣いです(と、自分にも言い聞かせていますが)。ストレスを溜めないためにも、器が小さい人の行動や心理を理解して上手に対処しましょう。同時に反面教師にして、自分自身が器が小さな人にならないようにするためにも注意するとよいでしょう。

身近に『器が小さい』と感じる人がいると、その人の言動にイラつきを覚えることがあります。その器の小ささが、実際に自分自身にとって迷惑となるようなことがあればなおさらです。

また、自分自身が『器が小さい』と指摘されたことがある人は、周囲にどんな風に見られているのかが気になり、不安になっているのではないでしょうか。

器が小さいとは、

  • ほんの些細なことに対しても我慢できず、気持ちにゆとりがない人

  • 価値基準のすべてが自分の中にあって、それ以外に目が向けられない人

のことを指すことが多いと言われています。
大別すると、次の傾向が強いと言われています。

器が小さい人の特徴

損得勘定で動く

言い換えると、「損得勘定のみでしか動かない」と言うことです。
自分に得しないことはテコでも動きません。

他人を利用して、他人に損をかぶせても平気なくせに自分が損をすると人一倍激昂するタイプです。

そもそも器が小さい人は、周囲の人にまで気を配ることができません。そのため自分にとって得か損かが行動の基準になっていることが多いのです。

この手のタイプが色濃く出ている人は、いずれ組織を破壊します。

チーム、組織、企業は常に集団活動をおこなっています。その集団のパフォーマンスが最大化することが命題であるはずなのに、自身の損得勘定のみで動く人は周囲への迷惑を顧みないためどうしても集団のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。

集や群ではなく「個」…しかも自分自身のみの得以外はすべて利用できる道具にしか見えていません。だから、自分が得意でないことややりたくないことは何かしら理由をつけて断り、適当に利用できそうな道具となる誰かを見つけて押し付けたりするのです。

集団活動では、互いが協力し合うべきです。

自分だけ嫌なことから逃れようとする人がいれば、目にした人は「器が小さい」と感じるでしょう。

責任感がない

責任感がある人は、与えられた役割に対して最大限の努力をします。

「責任を取る」

という状況を生まないために、役割を負ったタイミングから責任も同時に負い始めます。そこで中途半端な取り組み方はしません。「やる」と言った以上やり通します。

それができない…しない人というのは、要するに無責任なわけです。

責任感がないことも、器の小さな人の特徴です。
その人のキャパシティに責任まで負えるだけの器がないということです。

何かトラブルが起こった時に「自分は悪くない」とばかりに言い訳をし、誰かに責任をなすり付けたりするかもしれません。叱責を受けることは確かにつらいことですが、器が小さい人はそれを受け止めるだけの気持ちのゆとりがないのです。

当然ですが、責任を負うべきものが責任を負わなければ、代わりに誰かに負わせるしかありません。そうして誰かにつらい責任を押し付けてばかりいると、だんだん周りから距離を置かれるようになります。近くにいれば責任を押し付けられることが分かっているからです。

人の評価ばかり気にする

器の小さな人は、とにかく評価を気にする傾向があります。

器が小さいという時点で評価が高いはずもないのですが、どうにかしていいように見られたい(悪い部分を見られたくない)と考えてしまいます。

損得勘定で動いたり、責任逃れをしたりしようとすると他人からの印象は良くないのは明らかです。その割に自分が人からどう思われているか、嫌われていないかと不安を抱えています。

また、他の人と自分をすぐ比較するのもよく見られる特徴です。
証明できない過去の話を誇張して自分を大きく見せようとしたりもします。

自分の実績はしっかり認めてもらいたいと考える一方で、他の人が高い評価を受けていると「自分も頑張っているのに、なんであの人だけ評価されるのか」とひがみに近い不満を抱えます。

感情を抑える余裕がないため、ちょっとしたことですぐに怒り出してしまうのも器の小さい人の特徴です。器が小さいから感情があふれても抑えることができないのです。

他の人なら笑って許すような些細なことであっても、怒りの感情を爆発させます。

たとえば職場の新人がミスをしたときでも、心に余裕のある人ならば

「経験が浅いから仕方がない」
「じゃあ次からはどうすればミスしなくなるだろうか」

と思うところを器の小さい人は「なんでこんなこともできないのか?」と強く責め立てることも珍しくありません。器の小さな人は自分の怒りの感情と、その感情を引き起こした対象にしか目がいきません。なぜその出来事が起こったのかという理由にまで意識が向かないのです。

致し方ない理由があってミスをしてしまった人は、理不尽さを感じて悪印象を持つでしょう。


器が小さい人の心理

器が小さい人がとる行動はその人の心理から来たものです。

どんな心理を抱えているのかを知れば、器が小さい人の言動にも納得がいく部分があるかもしれません。器が小さい人の心理について代表的な特徴には次のようなものがあります。

自分に自信がない

器が小さい人は自分に自信がないことが多いものです。

常に他人を利用して最も楽して得することばかり考えているため、自身の実力が身につかないためです。実力がつかない…すなわち力量が上がらないということ自体が器を大きくしない要因であるのですが、そのことにも気づきません。

責任感のなさや他人の目を過剰に気にするのも、自信がないためだと考えられます。自分自身に高い価値をつけられていないからこそ相対的に他人からどう評価されているのかが気になるのです。

また、自信の有無は気持ちの余裕でもあります。

常に緊張状態にあると誰かを素直に認めて褒めることもできず、怒りを感じても抑えることができません。

自分さえよければいい

器が小さい人は常に自分が中心であり、自分さえ良ければいいという考えを持っています。自己中心的…と言うよりは、私利私欲のために行動するタイプと言ってもいいでしょう。

自分が楽で得する方を選ぶため、周囲の人が迷惑をこうむってもお構いなしです。
失敗やトラブルを人のせいにして押し付けるといった回避行動も、行動の基準が自分の損得となっているからこそ起こることです。


対処方法

身近に器が小さいと感じる人がいる場合、相手が職場の上司であり目上の人である場合と家族や友人など親しい間柄である場合、その人の立場によって最適な対処方法が異なります。

器が小さい上司の場合

相手が上司の場合は、上手に対処しないと人間関係が悪くなり自分が職場で働きづらくなるといった恐れがあります。

器が小さな上司に対しては、何かしてもらった時にはオーバーなくらいに感謝して持ち上げ、良い気分になってもらうと仕事もやりやすいでしょう。また相手の立場によって態度を変え、評価を気にする様子を見ても、ポジション的にそういうものなのだと割り切ってみるのもおすすめです。

もし上司がピンチになった時には味方になって助けてみましょう。

上司が成功し評価されることは巡り巡って自分の得にもなります。組織全体の評価が高まったり、上司が自分に高評価をつけてくれたりするかもしれません。

ただまぁ、世渡り…と言う意味では上記の通りで構わないのですが、基本的に器の小さい人は能力が高くない傾向にあり、その割に態度が大きくなりがちで、相手にし続けていると心的ストレスも相当なものになるでしょう。

いつまでも上司として持ち上げ続けると、自分自身の精神が摩耗し、擦り切れてしまうことも考えられます。転属や転職なども視野に入れておいた方が、自己の幸せのためにはいいこともあります。

それに何の評価を誤ってしまったのか、器が小さいにもかかわらず上司になってしまった人にとっても周囲や自身を不幸にし続けるだけですから、あえて周りの人が離れていって当人に気付かせてあげるのも優しさかもしれません。

器が小さい友人や家族の場合

友人や家族が器の小さい場合、一時しのぎで対応しても仕方がありません。

これからも長い時間を一緒に過ごしていく分、根本から対処しなければならないでしょう。大切な相手が器の小さい人のままでは互いにストレスが溜まる一方です。

どんなところが器が小さいと感じるか、これからどう直してほしいかを冷静に話し合いましょう。

ただし、直接「器が小さい」と言ってしまうのはNGです。

そもそも自信の根拠を持たずに常に気を張って体裁を整えている相手ですから、器の小さい人は核心を突かれることを非常に嫌います。ストレートに伝えるとこちらが思っている以上に傷つけてしまうことになります。

また、必要以上に恨みを買っておそらく空いた溝は埋まらなくなるでしょう。

なかでも男性はもともと自分の力量や他人からの評価を気にする人が多いと言われています。「頼りない」「甲斐性無し」という言葉はそれが事実だったとしても、器が小さい人にとっては自分の価値を低く見積もられていると感じます。

「器が小さい」という発言は同じくらいプライドを傷つられてしまう言葉なのです。

そう言えば、私が嫌いな人も大抵が「器の小さい人」「他人に迷惑をかける人」でした。人柄や立場云々に関係なく、こういった人たちとはまともな協業ができません。

私自身は相当沸点が高くて、我慢強い方だと自分では思っています。

たまたまそう言った器の小さな人の多くは、部下以外の立場の人が多かったためにあえて本人には何も言いませんが1~2年の改善するチャンスを与えます。その間に確実に迷惑をかけられていたり、不満をあらわにしたりはするので、もし相手もその小さい器なりに空気を読んで改善するならよし、改善しないなら見切りをつけるだけです。

たいてい1~2年くらいは我慢するのですが、それ以上は鬱になりそうでつらくなるので、何らかの形で離れる対処を施してきました。

 「三つ子の魂百まで」

と言いますが、そもそも成人した大人が相手ですからよほど強い意志を自覚しない限り、他人から何と言われようがいまさら簡単に変われるとは思っていません。

だからこそ、我慢できる期間内に改善傾向が見られないようであれば、自分から身を引いて器の小さい人とは距離を取ってきたのです。

器が小さいといわれた場合

では、もし自分自身が人から「器が小さい」と言われてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

すでに指摘を受けたということは、自分の考え方や言動が周囲の反感を買っているということです。人間関係を円滑にするためにも早々に改善を目指した方が良いでしょう。

自分の器を大きくするために、最もおすすめな方法はとにかく自分磨きをすることです。他人を利用して得をすることに慣れきってしまった"器の小さい人"は、基本的に自分磨きをしません。

 「自ら進んで活動する(経験を積んで器を広げる)」

ということをしてこなかったのです。だからいい年していても器が大きくないままなのです。しない代わりに他人を利用する術を学んだのです。

そして自分磨きをしなければしないほど時代や周囲のニーズと実力が乖離していくため、相対的に器はどんどん小さくなっていきます。停滞は退化と同義なのです。

過去に磨いてこなかったことを現在の言い訳にする人も中に入るかも知れませんが、過去は過去、現在は現在です。これから先も自分磨きをしない言い訳にはなりません。

仮に過去の成功に固執し、自信があるかのようにしていても、所詮それも他人が動いてくれたゆえの成功であって本人が動いたことで成功したものは殆ど無いはずです。

もし、本人の血肉になるような成功であれば確実に自信につながりますし、根拠のある自信であればあるほど器は大きくなっていくからです。

もし、器が小さいと自覚するあるいは他人から言われたことがある人は、まず間違いなく間違った自信のつけ方をしてしまっているだけです。

そこまでわかればあとは自分を動かし、自分の器を広げるだけです。

自分に自信がないことが器の小ささに繋がっているということは理解できるでしょう。
であれば、自信をつけるために最も手っ取り早いのは自分磨きをすることになります。

自分が人と比べて遅れていると感じるところを改善したり、自分が得意で人より優れていると思うことを伸ばしたりするとよいでしょう。


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Takashi Suda / かんた
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