常に最初のドリームキラーは、あなたです
宇宙一外食産業が好きな須田です。
ここのところ、客単価についてお話をさせていただいております。
客単価アップのためには商品価格を見直す必要があることは、ご理解いただけると思います。
そのためには価値の高い商品を開発する必要があることも、ご理解できると思います。
しかし、この理屈も仕組も理解していながら、どうしても行動ができない方がほとんどです。
実は多くの方が危機感を持っていたとしても、行動が出来ずに毎日悶々とした日々を過ごしております。
このままでは売上が立たないことも、利益が確保できないことも、集客で苦労し続けることもわかっていながら、それでもまだ行動が出来ません。
行動ができない理由はいくつか考えられますが、最も大きくブレーキをかけているものは、値上げをするとお客さまに嫌われるんじゃないかという恐怖です。
勿論、これは幻なんですが、いくら言葉を尽くして説得しても、この嫌われるかもしれないという恐怖はなかなか拭い去れません。
もう一つ行動できない理由は、価値の高い新商品の開発方法を知らないということと、それに関連した面倒くさいという感情です。
そうは言っても現状はこの商品でもお客さんは来てくれているし、わざわざ変える必要なんてあるのか?
そんなことコンサルに言われることではないと、考えている方も非常に多いんです。
実はその通りなんです。
わざわざコンサルごときに、言われるようなことではないんです!
今の商品で十分なんです!
ただ、それでもいいのですが、このままでは現在の困窮した状況からは抜け出せませんが、それが“一番いい”というのであれば、このままの商品で、現在の価値と価格のまま、今まで通りの商売をしてください。
わざわざコンサルが言うことでもありませんが。
でも、もし、少しでも現状を良い方向に変えていきたいと感じているのなら、この先を読み進めてください。
今日のお話しは、客単価を上げるためには、まず自分自身の感情をコントロールしましょうね!という内容です。
人は誰しも感情が先行して、行動を起こします。
思考の場合もありますが、ある思考を心地よいという感情か、義務感としての感情かで行動を起こします。
思考が先行して行動を起こしているように感じているかもしれませんが、実はほぼすべての行動は感情が動くことによって始まっています。
ということは、先行して感情をコントロールしなければならいということです。
しかし。この感情をコントロールするということが非常に難しく、通常感情はほぼノーコントロールで発動しています。
瞬間的に反応として“好き・嫌い”“好ましい・好ましくない”“納得できる・出来ない””愉快・不愉快“という感情がほぼ自然に反応して行動の段階へと変化させます。
それに関連して、行動できない理由に、「未知に対する不安」というのがあります。
未知とは非常に不愉快な状況です。
人は、“わからない”ということを非常に嫌います。
“わからない”ということに、恐怖を感じます。
この感情と思考が原因で起こることは、現状維持です。
わからないことに変化することよりも、最悪の状況でも理解できている現状の方が心地良いんです。
「そんなことがあるか!」と思うかもしれませんが、実際にそうなんです。
現状を理解していて、このままでは立ち行かなくなるとわかっていても、どこかでなんとかなると楽観視して、どんどん現状を悪化させてしまい、最悪の状況を自ら引き寄せてしまいます。
それぐらい、未知に対する恐怖は強いことなんです。
では、それを踏まえてどうすればよいのかというお話しです。
新たな方向へ行動を起こす、そのためには感情をコントロールする必要があります。
感情をコントロールするためには、その感情を起こさせている原因を感じきる必要があります。
お客さまに嫌われる恐怖を感じきるんです。
どうやるかというと、自分と自分の感情をいったん切り離して、客観的に感情を感じてみることです。
「あっ、今俺は怖がっているんだ、怖がっているときの気持ちっ てこんな感じなんだ」
「訳も分からなくなり、怒りもわいてきて、何もする気が起きなんだ」
「こんな風に汗をかいたり、心臓がバクバクしたりするんだ」
「あっ 客に嫌われるんじゃないかと、勝手にイメージしてるんだ、その想像に対して怖がっているんだ」
「そうか怖がっているのは、自分が作り出した嫌われるかもしれないっていう想像に対してなんだ、嫌われるかもしれないという恐怖を、勝手に創り出していたんだ」
と、自分の感情を感じきって、身体的な状況も感じて、客観的に分析してみることをするんです。
すると不思議なことに、「恐れの感情」が浄化されていきます。
このプロセスを踏まずに、理論を戦わせてみたところで決して望ましい方向委は行きません。
感情をコントロールすることを学ばなければ、この先もずーっと感情に人生を支配されてしまいます。