暗い暗い夜明け前の状況が続いていますが、もう間もなく夜明けがやって来るように思います。
宇宙一外食産業が好きな須田です。
非常にありがたいことですが、昨年末から継続して、いくつもの業態の企画を練っております。
現在、同時進行で複数の業態開発のお手伝いをさせて頂いております。
老舗と言われる業態が2案件、起業家の方のお手伝いが5案件と、目まぐるしい状況です。
それに関連して、noteに記事を書くことから遠ざかっておりました。
これまでも、時間的な余裕があったわけではないのですが、この2ヶ月は今までにもまして多忙な時期でした。
そこで、今回お伝えするテーマは、2022年以降の生き残り戦略についてお伝えします。
現在、これまで以上に、客数が遠のいている状況が起きています。
これまでの2年間も、非常に厳しい状況が継続しておりましたが、それでもランチはそこそこの来客数がありましたが、現在はランチですら客数が減少している状況が継続しています。
ディナー帯に至っては、本当に客数が減少している状態です。
ディナー帯の営業を中止しているお店も多く見受けられます。
都心は言うに及ばず、私鉄沿線の駅前も、20時過ぎはどのお店も閉店している状況です。
さて、この様なことを言って嘆いていても、仕方がありません。
この中でも、前に進むことを考えて手を打たなければならないのが、経営者の努めです。
商売人の在り様です。
では、何を考えるのかです。
それは、反撃の方法です。
信じても信じなくても良いのですが、2500年前から陰陽の法則と言うのが有ります。
世の中の全ては、陰と陽の要素があり、陰のつぎには必ず陽がやって来るという東洋哲理が有ります。
夜があり昼がある、裏があり表がある、マイナスがありプラスが有る、呼吸は、息を吐くことで新しい空気を吸うことが出来ます。
と言うように、陰陽は一対となっています。
さて、この陰陽の法則を今回のコロナパンデミックに当てはめると、ここまで大きな陰の要素が発生したということは、これと同等もしくはこれ以上の陽が発生すると予想が出来ます。
もう一度申し上げますが、これは信じて頂いても信じなくても、全く問題ありません。
ただ、色々な文献や自己啓発をうながす情報を紐解くと、同様のことが書かれています。
振り子の法則と呼ばれていることとか、自己啓発本のバイブル「思考は現実化する」には、失敗の中にはそれと同等もしくはそれ以上の成功の鍵が隠されていると書かれています。
すると、やはり、このコロナパンデミックの後には、大きな成長が待っていると考えることが出来ると言えます
もう一度言います、信じても信じなくても良いですが、信じないことの結果と信じたことによる結果は、どちらが好ましいかを感じてみてください。
信じない=行動をしない、と言う結果が予想されます。
悲観の中に没入してしまい、暗い結果が待っていることは簡単に想像が出来ます。
信じる=行動をする、と言うことが起きることとなります。
好景気が来ることを想定して、思考を巡らせ行動を起こすと言えます。
さて、あなたはどちらを選択しますか?
言い方を替えますと、どちらの選択がワクワクしますか?
ワクワクする方を選択する方が、気持ちが良くないですか?
もし気持ちが良いのなら、気持ちが良いことをしてください。
では、具体的なことをイメージしましょう。
もう間もなく、遅かれ早かれ、コロナは終息します。
夜明け前が一番暗くなると言います、蝋燭は消える前が一番輝くとも言われています。
ということはこの苦しい状況、これまでよりも厳しい状況が起きている現在が夜明け前の一番暗い状況、消える前の燃え上がっている状況とも解釈できます。
ということは、今から数か月後には、夜明けがやって来ることは確実です。
では、夜明けがやって来るとはどのような状況なのかを考えてみましょう。
コロナ前に戻ることとなりますでしょうか?
多くの方はそうはならない、戻らないと予想されていると思います。
私も、以前のようには戻らないと予想しております。
理由は、生活様式と働き方が既に変化してしまっているからです。
その結果、消費行動は明らかに変化します。
コロナとは関係なく、リモートワークの効率の良さを、多くの経営者が気づいてしまいました。
多くの就労者は、通勤地獄から解放されました。
これはある意味プラスの要素に感じる部分もありますが、マイナスの要素も多く含まれています。
大きなマイナスの一つは、人との繋がりが途切れてしまったことです。
するとどうなるのかと言うと、切られた繋がりを取り戻したい、回復するための行動を起こすと予想できます。
そういったことが起こることを想定して、飲食店が何を行うかを考えることが大切になってきます。
それは、どこまで高い価値を提供できるかということです。
今までよりも外食の機会が少なくなるのは明白です。
その少ない機会を、どれほど豊かな機会に出来るかが、飲食業においては大事になってきます。
その為に、価値を上げる施策を導入する必要があります。
具体的なことは次回以降にお伝えしていきますが、先ずその前にお伝えしたいことが有ります。
それは、価値を上げるために、間違った施策を導入しないことです。
その間違った施策とは、値下げです。
商品価値を高めるために、売価を下げること。
値下げをして多くのお客様を獲得しようとすることです。
概念では理解できると思いますが、数字で把握することが最も大事です。
仮に、コロ前の客数が月間2000名で、客単価が3000円だったとすると月商は6,000,000円となります。
客数が50%になり1000名になると、月商は3,000,000円となります。
ここに客単価も30%マイナスとなると、客数1000名×客単価2100円では、月商2,100,000円となってしまいます。
これが現実に起こっていることだと言えます。
仮に、客数1000名になっても、客単価が10%アップの3300円ならば、月商は3,300,000円となります。
6,000,000円の月商には遠く及びませんが、客数が50%減となっても客単価が10%アップならば減少率は45%にとどまります。
客数も客単価もマイナスになると、月商は2,100,000円となり減少率が65%となることと比較すると20%も開きがあります。
この客単価を、更に10%上げると3600円になります。
50%に減った客数から、更に30%戻ってきて客数が1300名になると、
1300名×客単価3600円=月商4,680,000円となります。
およそ80%まで回復してきます。
すると、このコロナパンデミックを経験している中で、ミニマムの経営が身についている現在の経営者は、この80%の業績でも利益を出すことを考えるようになると思います。
次回以降、この具他的な施策をお伝えして行きたいと思います。
大事なことは、状況は常にそこに在るだけだということです。
その状況をどのように認識して、どのように判断して、その結果どのような行動を起こすか、行動を起こさないかが、経営者の思考パターンと思考の方向性と質の違いによって決まってきます。
実際に、この状況の中で業績を伸ばしている飲食店もあり、飲食業から撤退してしまった方もいます。
100%のマイナスもありませんし、100%のプラスも無いと言えます。
何方を選択するのかは、自分次第と言えます。
ですから、次回から一つの指針となることを、お伝えしたいと思います。
では、続きは次回に。