エッセイ至上主義
冒頭で「ここ最近」「ここ最近」と、いつも決まり文句のように連呼してしまっている。が、今回も"ここ最近"のことを書き記したいと思った。
今回のここ最近は、エッセイについて触れたい。エッセイ、皆さんも読まれたことがあるでしょうか?
読書を始めた頃なんかは全くといっていいほど興味もなく、ビジネス書至上主義者となっていたが、ここ最近はエッセイを手に取る機会が格段に増えている。
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以前こんな投稿を書かせていただいた。
この辺りからエッセイを読み始めるようになったのだが、最近は様々な著者のエッセイに触れるようになった。
エッセイ、すごくいい。
小説にもビジネス書にも学術書にもない、独特なリアルがそこにはある。ビジネス書はたしかに実用的だ。非常に実用性に富んでいて、実践できることも沢山ある。今も購入する本の全体の内2〜3割程度はビジネス書に当るようにはしているくらいで、やはり新しいスキルも吸収したい。
だが、エッセイはビジネス書とはまた違ったリアル、時には実用性をも感じられると、そんな気がしている。
『楽園のカンヴァス』や『暗幕のゲルニカ』でお馴染みの、原田マハさんの旅エッセイも素敵だった。今読んでいるのは米原万里さんの『旅行者の朝食』、それと、前川健一さんの『プラハ巡覧記』。旅行している気分になる時もあれば、多様な伝統・文化・価値観に触れられることもある。
旅エッセイ系が中心となっているが、自分の知らない世界に広がる新たな知見に日々心が躍るのがわかるから面白い。綺麗な建物を生で見たかのような気分にもなるし、まずいものはきちんと不味そうだもん。いつか本で感じた国々の雰囲気を、この肌で、目で、心で体現したいものだなと思いながらも、自室でコーヒーを啜る時間が歯痒いようでもあり、心地よいようでもあり。
コロナよ、、早く落ち着いてくれ。。。
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ロシアには「旅行者の朝食」という名の、とんでもない缶詰があるらしい。
怖いもの見たさで食べたい気持ちと、どんなものなのか字面でしかわからないのに、既に吐きそうな気持ちの自分とが心で戦っている。いつか、食べなきゃよかったと思える日がやってくるものなのだろうか。
それはそれで、なんだか楽しみである。