離島選びにお困りのアナタの為の地図帳
その昔、音楽雑誌『レコードコレクターズ』にて「無人島レコード」なる企画があった。
内容は「無人島に一枚だけ持っていくとしたらどのレコードを選ぶ?」というのを色んな方に質問し答えてもらう、といったもので、音楽好きの人たちは頭をひねらせて、自分のお気に入りのレコードを考える。
しかし、いざそれを実践すべく、本当に無人島行こうと思っても、
いや、無人島はハードル高いし、人が住んでる離島ぐらいにしておこう、と思っても、よく考えたらそもそも無人島や離島がどこにあるのかわからない。レコードを選ぶ前に島を選ばなきゃ、なのに我々は無人島も離島のこともよく知らないじゃないか!
そんな悩みを持つあなたにおススメしたいのが、この離島の地図帳、 本のタイトルはAtlas of Remote Islands。
作者のユーディット・シャランスキー Judith Schalanskyはドイツ人のブックデザイナー。デザインが美しい本。
オリジナルはドイツ語、僕が持っているのはその英訳版。
さっき調べてみて知ったけれど、『奇妙な孤島の物語』というタイトル(鈴木仁子さん訳)で日本語訳も出ているらしい。
各島々がそれぞれ4ページにわたって紹介され、
初めの2ページで島の特徴や歴史を説明し
後の見開き2ページは島の地図が美しいグラフィックで表現され、比較的近い都市や半島からの距離も書かれている。
うむうむ、これさえあれば、この島にいくならこのレコード、あの島にいくならあのレコードと選べるはず。選択肢も夢も広がる!
しかし、
この本で行先を決めて
「よし!この離島でレコードきいちゃる!」
と興奮しても、残念なことには行き方までは書いていない。