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「Rebecca」by Daphne du Maurier /レビュー
![](https://assets.st-note.com/img/1693381407448-RhTZKwNibp.jpg)
【作品情報】
ジャンル:ゴシック・スリラー・ロマンス小説
出版:2016年(Original:1938年)
今回はダフネ・デュ・モーリエ作の「レベッカ」です。1938年に発表されたゴシックスリラーロマンス小説。映画化やミュージカル化もされています。
【あらすじ】
ある婦人の付き人として雇われていた主人公の「私」は、モンテカルロのホテルで貴族のMaxim de Winterと出会った。Maximは海の事故で妻を亡くし、ショックで憔悴しきっていたが、「私」と一緒にいる時は心が和んだ。そして「私」は後妻として彼の美しい屋敷「Manderley」に住むことになったが、前妻のレベッカは何事もそつなくこなす気立ての良い人だったため、使用人だけでなく町の人々にも人気が高かった。育った身分も低く42歳のMaximと年も離れすぎている「私」は、何をするにも強く出られず、人々の中に残るレベッカの記憶や生前の習慣に流されていく。次第に妻としての自信も失っていくが、その裏には誰も知らない真実が隠されていた…。
【感想】
初めは王子様に見いだされるシンデレラのようなロマンチックな出だしですが、屋敷に着いたところから暗雲が立ち込めてきて、あれよあれよという間にレベッカの手の平で転がされているような感じになります。イギリス貴族のきらびやかさ、暗闇でくすぶっている死者の影、暴かれていく秘密…。ゾワゾワ、ワクワク、ハラハラ…いろんなものが味わえました。有名な作品ですが、あまり情報を入れずに読むのがおすすめです。
【日本語版】
邦題:「レベッカ」(上・下巻)新潮文庫
翻訳」茅野 美ど里