なんで付き合いたいのか、付き合いたくないのか

好きだけど付き合えない

こんな言葉は漫画の中のキャラクターか、自分よりずっと大人な人たちが直面するものだと思う。思ってた。

まさかこんな形で大人の階段を登ることになるとは、完璧に想定外。

秋くらいから「好きになるよ？知らないよ？」と思っていた相手がいて、この冬にその人と進展してデートに行くことになった。

彼にあそぼうよと話を持ちかけたときに共通の友達を誘うそぶりを全く見せなかったことに半分びっくり、半分ワクワクだった。

初デートは丸一日一緒にいたのにあっという間で、元々仲が良かったこともあって初デートあるあるのお互いを探るターンもなくて本当に楽しかった。一般的な大学生らしいデートをするのって初めてかも？とか思いながら共通のコミュニティの話をするのもお互いの友達の話をするのも幸せだったし、友達から始まった関係だったこともあって少し女の子扱いしてくれるだけでとても嬉しかった

その後に行ったデートも時間が経つのは早いし気は楽だし楽しいし、正直「告白されるだろうな、てかこれで好きじゃなかったら思わせぶりしてるあなたが悪いからね」って思ってた。

それなのに相手からの告白は予想外のものだった。

「〇〇のことは好きだけど付き合わずにいたい。」

頭が真っ白になった。好きな人に好きって言われてるはずなのに涙は出てくるし、20年の人生で感じたことのない感情だった

好きな人はどうやら私のことが好きらしい。嬉しい。でも付き合いたくないらしい。悲しい。

最初は、「あなたの言う付き合えない理由に納得できない、私は付き合いたい」と言っていたけれど向こうは「ごめん、付き合えない」の一点張り。もちろん私が納得できていないだけで向こうには譲れない大事な価値観があるのはわかっていて、ただ気持ちが整理できなかった

「付き合えないって言うけど今更付き合って何が変わるの、ここ最近なんて付き合ってるみたいな距離感だったんだから付き合ってもいいじゃん、付き合うってそんなに大事件かな」

何度もそう思った。

でも途中で気付きたくなかったことに気づいてしまった

「私自身が付き合えないことでこんなに落ち込んでいるのが付き合うというイベントの大きさを物語っているんじゃないの、付き合っても変わらないなら付き合わなくても変わらないってことじゃないの」

結局彼とは付き合わないことになった

お互い公認の両片想い、期限は両想いの間、付き合ってないだけで今まで通り付き合ってるみたいな距離感で仲良くしましょう

私も意味がわからないし多分誰もわかってない

ただ、付き合うって言う口約束を諦めれば好きな人と両想いで過ごせるなら一旦それでいいやと思ってしまった

付き合うってなんだろうってずっと考えてる。付き合っていないけれど私は彼が好きだし彼が私のことを好きでいてくれていることは伝わる。

付き合っているのに片想いみたい、って状態よりも両想いだけど付き合っていない状態の方がよほどメンタルにいい気がする。もちろん両想いであることがわかって当然のように付き合っている人を見ると「なんで彼と付き合えないんだろう」って思うしその気持ちがなくなることはないと思う。

彼がなぜ付き合いたくないのかをわかってはいるけれど納得はできていない。

ただ私は自分が彼と付き合いたい理由がそもそもわかっていない。

彼の気持ちを知らなかったときは両想いになりたい、つまり付き合いたいって感じでこの２つの感情がイコールだったんだけど、今は両想いなのに付き合ってない。

普通この願望が片方だけ叶うことってなかなかないじゃん、両想いになりたくて努力したけどその先に問題があるんじゃ私にはもうどうにもできない

ただ、彼が私を好きでいてくれていることにはなぜか自信があって、「私のこと好きなんだもんね、でも私と付き合えないって言ったのはあなたなんだから私はある程度自由に生きるしあなたを恋人ほど特別には扱わないからね、好きだけど。」って思ってる。

というか都合のいい女にならないためには私が強気でいなきゃやってられない。だって私も好きだし。相手への思いやりを捨てるとかではなくていざという時にこちらからもカードを切れるよっていう意思表示だけしっかりしておく。

一旦自分の頭の中を整理したくて殴り書きしたから支離滅裂な気がする。

付き合うってなんなんでしょうね