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ぷかぷか。

「もう実家に帰ってこないで」

突然の実家出禁宣言を受けた。

怒りも悲しみも何もなかった。
あぁ、そうなるんだね。
いつかこういう日が来ることをわかっていた。

もともと親には見捨てられていると思ってはいたから、その考えが確信に変わっただけ。

どうしてこんなに酷いことばかり自分は言われないといけないのだろう。

ついつい、自責してしまいそうになる。

そんなぐるぐるにストッパーを置いた。

「私が死ななくてよかったな???」

唐突に出てきた考えだった。

深く傷つけてきた人たち。
私が自ら死を選んだっておかしくないようなことをしてきて人たち。

そんな人たちに言いたい。

「私が死ななくてよかったね。」

死んだところで罪悪感を覚えるような人たちでないことはわかっている、でも、そう思うことで自分が強くなれる。

ちゃんと立ち向かっている。
負けていない。

たゆたえども沈まず

原田マハ著『たゆたえども沈まず』でこの言葉を知った。

不安定で、揺れ動いたとしても、決して沈みはしない。沈みさえしなければ、いくらでも再起を図ることはできる。

そんな意味でとっている。

考えなければいけないことは増えた。
不安も増えた。
自分は本当にひとりぼっちになってしまった、と思うことも増えた。

でも、それでも私は沈まない。

この荒波の中でぷかぷかと浮き続ける。

だからごめんね。
あなたが思ったように私は傷ついてあげられない。

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すず
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