上海ロックダウン食料配給大全2
4月1日より開始された上海ロックダウン、50日間を過ぎたあたりから徐々に解除の兆しが見え始めたが、引き続き我々はお腹が空いている。
ネット購入や物流が少しずつ動き出したが、気楽に買い物ができるとはまだまだ言い難い状況。また、封鎖中の住居もまだ多く、引き続き不便な生活を強いられている、そしてみんなお腹ペコペコなのだ。
前回は1〜9回の食料配給を紹介したが、今回は10〜19回の食料配給を掲載しようと思う。調達に余裕ができたのか、前半に比べて配給品のラインナップも徐々に豊かにってきた。ロックダウンが終わっても配給は続けてほしい。目指せ100回。ダメな大人になりそうだ。
10回目:4月28日(木)
ついに日本ブランドの登場、ハウスのバーモントカレー。黒酢を待ち望んでた人も多いのではないだろうか。葱生姜料理酒は上海蟹を蒸す時にしか使ったことがない。黒酢と葱生姜料理酒とくれば、次の配給は たぶん季節外れの上海蟹かもしれない。
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11回目:4月30日(土)
前回の生鮮品の配布が10日前だったので、そろそろ野菜が欲しいなぁと思っていたタイミングで食料配布が到着。ナイス。だと思ったが野菜が見当たらずチョコパイを噛みしめる。
残念ながら野菜は無かったが、どれも常温保存できるものなので扱いが楽だ。とにかく炭水化物の配布が多い。ダイナマイトみたいな1kgの乾麺は既にストック3本目となった。実に30食分だ。それなのに友人は「小麦粉でうどんを打てばどうだ」などと言う、彼は脳に麦芽でも生えているのだろうか。
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12回目:4月30日(土)
夜にまた配布が届いた。光明乳業の乳酸菌飲料、分かりやすく言えばとっても甘い飲むヨーグルトだ。どろっとしてとにかく甘い。効きそう。
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13回目:5月2日(月)
野菜を待ち望んでいたのだが、セロリが苦手。他の住民に渡そうとセロリを握ってドアを開けたら、隣のお姉さんが「食べきれないから好きなの持っていってくれないかな」と、さっきの配布野菜が箱ごと置かれていた。
「私セロリ嫌いなので、セロリ要らない?」野菜を持って行けと言うお姉さんにセロリをあげようとする。この日本人どうかしてるぜと思ったことだろう。
ちょうど下の階で「たったのこれっぽっち!野菜が足りないわ!」と憤怒していたおばちゃんがいたので、セロリを乗せて箱ごとプレゼントしたら喜んでいた。捨てる神あれば拾う神あり、ウィンウィンウィンだ。
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14回目:5月7日(土)
配布内容の方向性が斜め上へ進みだした。小袋のドライイーストは先日配布された小麦粉と一緒に使うのだろうか。小麦粉と一緒に配布しないところが可愛い。でもスパムぐらいしか使い方が分からない。
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15回目:5月7日(土)
スパムから数時間後、新たに黒龍江省の米2.5kgが到着した。前回配布された米5kgもまだ手付かずで、自宅に炭水化物がどんどんたまっていく。でも長期保存できるのでとても助かる。
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16回目:5月11日(水)
一部のスーパーやデリバリーが復活してきたのか、配布物がライトな傾向になってきた。それでもこのダイナマイト麺は美味しいので助かる。
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17回目:5月11日(水)
16回目の数時間後に新たな配布が届いた。ソーセージとパン、これでホットドッグが作れるかと思ったが、サイズがおかしい。よしもと新喜劇の乳首ドリルの棒ぐらいでかい。
https://www.youtube.com/watch?v=blCJTNckwHI&t=181s
出典:吉本新喜劇チャンネル
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18回目:5月15日(日)
残りの野菜はサツマイモのみ、戦時中か。そろそろ生鮮品の配布のタイミングかなと思っていたら、野菜がごっそり配布された。大量のチンゲンサイ、でかい丸ナス、大根より長いキュウリ。相変わらずサイズ感が独特だ。
お前はコストコ民か、ぐらいの量が一気に来るので、隙間が目立ち始めた冷蔵庫が一発でパンクしそう。
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19回目:5月20日(日)
これまでの丸鶏やむき出しの肉塊に比べて、カットから冷凍保存までの取り扱いがかなり楽になった。隔離生活でこういうマメさが身についた。
おそらくまだ続く
冒頭にも書いたとおり、一部住民は隔離から解放されたものの、大多数の住民は引き続き隔離生活を行なっており、スーパーなどの営業も限られた店舗数のみとなっている。また、スーパーへの入店は人数制限や許可証の提示など、まだ自由に買い物ができる状態ではないため、今後もしばらく食料配給は続くと思われる。
発表では6月中の正常化を目指すとのことだが、状況によって政策が変わるため、100回目の配給も無いとは言い切れない。その頃にはだめな大人になっているだろうが引き続き仲良くしてください。