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プライドを守って、失ったモノ

おはようございます。私は関西で教員を目指している、29歳の会社員であり、二児の母です。来年度から先生に転職するつもりです。企業で得た経験などを、若いみんなに還元できればいいなと思っています。

(↑運動音痴だが凧揚げは得意だと気付いた29歳)

今日は、自分が先生になったつもりで、オープン学級通信を書いてみました。

何か頑張りたいけど頑張り切れない人、
できないことを認めたくなくて強がっている人、
がいたら、私の失敗談が少しヒントになるかもしれません☺️私が高校生の時に味わった【挫折】の話です。

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▼小学生の頃からの自慢
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みんなの中でもう既に挫折を味わったことのある人っていますか?流石に早すぎるかな?

私は高校生の時、ひとつの挫折を経験しました。それは「歌」です。

小学生の頃、小澤征爾さんのオーケストラコーラスのオーディションを受けた際にスカウトされ、大きな合唱団に入団しました。当時は周りから歌が上手だと言われることがあったので、スカウトされたことで更に鼻が高くなっていました。当時はみんなが出ない高い声が出ていたのもあり、学校でも合唱団でも、結構目立っていたと思います。

中学生になると、合唱部にコンクールの時に助っ人に入ったり、学校行事でもソロで歌うことを任されたり、自分にとって「歌」は大きな強みでした。

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▼できない、と言えなかった後悔
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そんな、私にとって武器だった高い歌声が、高校生になると徐々に出づらくなってきたのです。何も考えなくても高い声を出せていたのに、どんどん出なくなっていきました。

振り返ってみると、恐らく身長が伸びたことが原因だと思います。ただ、当時は理由が分からず、それまで意識せずとも出ていた高音だったので、練習の仕方も分かりません。

そして何より、『自分はスカウトされて合唱団に入っている』というプライドがあり、「声が出ない」と先生に伝えることが恥ずかしくて、どうしても相談ができませんでした。高校生の後半では、本当に恥ずかしいですが、出ない音は口パクとかしていたこともあります。

全ての邪魔をしていたのは、「できない」を言えないプライドでした。今でも時々、この頃の夢を見ます。歌えないことを先生達から呆れられている夢もあれば、反対に「できないからレッスンしてもらえないか」と先生にお願いする夢もあります。心の奥底で、ものすごく後悔している証拠ですね。

一時期は音楽の道に進むことも考えていたので、今でも『あの頃先生にできないことを素直に伝えて、ちゃんと向き合っていたら、違う人生だったのかもしれないなぁ』と思うことがあります。

ただ、大学生になってからは高校時代の後悔を反面教師に、逃げずに向き合うことができるようになりました。全力でやらずに失ったモノへの後悔は、一生つきまといます。30歳手前になっても夢に見るほどです笑。

やり切ってできなかったら、諦めがつく。でも、やり切らずにできなかったことに対しては、『もし頑張ってたらできていたかも』という後悔が残ります。

もし高校時代の自分に会えるとしたら、「できないことと向き合え!」と言うかな?多分その方が心が楽になれるはずなんです。自分のプライドのせいで自分を窮屈にして、そのせいでずっとしんどかった。見栄を張って背伸びし続けていたら、余計に理想の自分が遠ざかっていきました。辛い、できないということは、自分から伝えないと周りは気づいてくれません。

だけど、本当の自分をさらけ出しても、意外と周りは受け止めてくれるものです☺️受け止めてくれなかったら、そんな場所からは逃げちゃったっていいと思います。

一度豪快に鼻を折ってみると、案外軽〜くなるかもしれないよ、というお話でした。それでは、今日も素敵な1日を🌸

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