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雨の夜の指定席

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#映画

長い長い殺人

一体何が『長い長い』なのかが最後まで分からない。 しいて言えば引き延ばし感は長い長いと感じたけれど。 立ち上がりはオムニバスっぽくてとても良く全部の話しがリンクと言うかクロスと言うか接点が無くて、これらが繋がるのだろうと言う期待感はとても良かった。マスコミが事件を掻きまわし、世間を右往左往させる様子は『三浦和義氏のロス疑惑』を思わせる感じも嫌いじゃない。 『誰が犯人なのか』 これを考えるまでがこの作品のピークと感じた。 全てのピースがハマる感じは心地よいのだが、終盤の答え

ウィッチサマー

他人の事に首を突っ込みすぎるとロクなことにならないと言う見本のような作品。終始不穏で薄気味悪い空気が漂うのがこの映画の良さ。 納得の伏線回収もちゃんとしてくれるし、オチは読めるけどこれで良いと思います、時間も短めで観やすく丁度いいのに、ちゃんとしたホラーです。個人的には好きですねこの雰囲気。

ファイヤー・ストーム

物語は悪くないのですが、それも前半だけ。 後半は激しくて長い長い長い長い長い長い銃撃戦とお得意のスーパースローを永遠に続くのではないか?と思う程見せられる。 非常に勿体ないなぁ。 アンディ・ラウさんは好きなのですが、この作品は少々ダルかった。 もう少しコンパクトで良かったんじゃないかと思います。 ラストは噴き出したのでダメですね、あんなの現場に居たら全員笑うでしょうよ、笑い事ではないけどあんな感動を演出したいシーンでそれやったらさぁ…まぁちょっとした伏線回収にはなってるけど

スプートニク

日本版フライヤーにはサバイバルアクションと記載されておりますが、サバイバル要素はなく、アクションもほぼありません。 これは地球外生物を地球に持ち帰ったら大変なことになったと言う、ありがちで聞き飽きた物語です。 ところが、地球外生命体の研究が主体の作品なので、興味深く観れる人は少なくないと思います。とても重苦しい内容なので設定はしっかりしていて面白さはありますし、地球外生命体のデザインがとても良いです。 好きな人にはハマれる作品だと思いました。

オールドマン

まずこの手のキャッチコピー、擦り過ぎじゃないですかね。 いい加減飽き飽きしています。 ドント・ブリーズとは毛色が違います。 でも老人の異様さはしっかり出ているので、その辺は良かった。 山小屋で青年と老人の緊迫感のある会話劇なので、この手のシチュエーションドラマが苦手な人には向いていないが、展開が進むとハラハラもドキドキもちゃんとあるので、ラストが気になる面白さはある。 けれども! ラストをこれにするなら明確なものをちゃんと用意してほしかったなぁと感じました。

Lost Harmony ロストハーモニー

どうにもこうにもパラパラとまとまりのない感じでした。グロも無ければ残酷描写もない、ネットでは久しぶりに来たJホラー等と言われているが、私はそんなに高く評価は出来ない、むしろ退屈。 高畑充希さんだけが特化して演技が良かったくらいかな、ワーワーギャーギャーだけで怖さはゼロ、女子高生を集めてどんなのが怖いか会議して、そのまま作った様な作品でした。 暗くて見えないのもマイナス。 この手の作品は残酷描写に特化しないと難しいと思う。

先生!口裂け女です!

少年たちの小ボケがちょっと邪魔ではあるが、口裂け女の身体能力がとても高く、アクションも結構しっかり真面目に作っていて、オーバーな演出があったりするので、なんなら龍が如くドラマ版より気持ち良く見れる。 レベルが高く、子供は観ちゃいけない仮面ライダーって感じ。 口裂け女を題材にしたクソ作品は数あれど、これは久しぶりの良作でした。 スタッフロールのNG集を含めて全体に漂う昭和感が心地よい。

ヒッチハイク

邦画がこの手の作品を手掛けると、ツッコミどころが多すぎて萎える。 リアリティがないせいではないだろうか、不自然過ぎるんですよね色々と。殺人鬼に追われていると言うのに大声で口論するとか、武器になるものをひとつも持たないとか、夜の森を懐中電灯ガンガンつけて逃げるとか。 原作こんなんだったかなぁ… 追われていると言う感覚もないし、ハラハラもドキドキもなく、全くスリリングではない。 不気味な家族もアダムスファミリーをパクったような印象しかない。でも不気味さは出ていたのでそこは〇

オクス駅お化け

悪くはないけど物足りなさを感じる。 王道な幽霊ものなので、雰囲気はとても良いし、出るだろうなってシーンで必ず出てくる裏切らない展開も良い。 韓国ホラーの暗さはあるものの、ジャパニーズホラーに近い演出なのでグロシーン等はない、でもジャパニーズホラーが苦手な人にはなかなか恐怖を感じるかもしれない。 とは言え、結局はヒトコワなので「なるほどね」って締めくくり。 もう一度言うけれど、悪くはないが物足りない一本でした。

テリファー0

短編ホラーを収録したオムニバス形式の映画「All Hallows' Eve(2013年)」その作品の中で登場したのがテリファー初登場というわけで、テリファー人気が増したので「テリファー0」という邦題で遂にリリースが決定したそうなのですが、なんともしんどいですね、暗くて見えないし。 クラウンの造形にも愛嬌が無い。 観なくてもなんら問題はない。

テリファー 終わらない惨劇

残酷シーンはパワーアップしているが、肝心のそのシーンが少ない。正直どんな事をするのか?どんな殺害の仕方をするのか?がテリファーの醍醐味と言っても過言ではないのだが、2作目ともなると、やはりちゃんと作ろうと言う意思が感じられて、いらぬ物語の掘り下げが長い。大事な事だけれど、それでテンポが落ちているのは勿体ない、気味の悪い世界観を演出しようとしているのはわかるのだが、スピード感が落ちている。その分犠牲者への仕打ちは長め、これをどうとるかは観る人次第だとは思う。 フィルムがめっち

毒娘

ミスミソウと比べると超大幅パワーダウン。 とにかく残酷描写が無いに等しい。 正直『なにこれ』なレベルで、睡魔との闘いでした。 よく早送りしなかったと自分を褒めてやりたい。 ちーちゃんの服装は小汚いのに、顔はツルテカで髪はサラッサラなのが萎えました。あんな雑な振る舞いしてても家では髪を洗ってトリートメントしてスキンケアしてんのか?って思っちゃったら興醒めです。 期待を遥かに下回っていたので残念な気持ちになりました。

MUD マッド

個人的に『名作』認定。 全てが愛で溢れている物語。 一筋縄ではいかない愛のカタチ、とうの昔に愛を失ったカタチ 叔父さんの愛のカタチ、そしてキングもまた愛に生きてるんだよね。 ひと夏の経験により、ちょっとだけ大人になる少年の物語。 ダメな人には徹底的にダメだろうけれど、私にはとても素敵な作品でした。 スタンドバイミーが好きな人はハマれると思います。

ムルゲ 王朝の怪物

最初からB級娯楽作品と言えば、楽しめるレベル。 個人的にムルゲのモンスターデザインが、汚いゴリラって感じで面白くなく、好きになれなかった。 展開も内容も王道って印象で、なんとなくダラついてる感じも受ける。引き締まりが無いと言うか、緩急が弱いと言うか、魅せ方なんでしょうけどクライマックスにアクションバリバリなのに、どうにも身体が乗らなければ心も引かれない、悪くは無いが良くもない。 隻眼の虎 と グエムル を混ぜたけど思うような味が出なかったって感じ。