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シン・伝統を探す旅へ【伝統文化の生き残り戦略#1】
おはようございます。こんにちは。こんばんは。Studio Topiaです!
2月も終わり、今日から3月です。少しずつ春の兆しが現れてきました。
4月からは激動です。新生活の始まりを意識するタイミングです。ここらで調整するにはピッタリな時期ではないでしょうか。Studio Topiaにとっても4月からは新しい取り組みも始めます。是非ともお付き合いくださいませ!
伝統文化は「伝統」であるがゆえに維持されてきた
では、本題の3月のテーマ発表です!
今月のテーマは「伝統文化の生き残り戦略」です。昨年11月に行った「テレビの生き残り戦略」の続編である生き残り戦略第二弾です。前回は、Studio Topiaオリジナルの「国営放送」というテレビのあり方を模索し、面白く想像することができました。今回も期待してください!
改めて、今回のテーマについてですが、「伝統文化の生き残り戦略」は、主催者(奈都)から、ある問いかけがなされたのが始まりでした。テクノロジーが進化を遂げる中、日本の文化とされてきたもの(例えば、初詣やお墓参り)はテクノロジーに取り込まれるか、排斥されているかという指摘です。日本に限らず、昔から続いてきた伝統なるものは、それが「伝統」であるがゆえに、維持されてきました。形が多少なりとも変容しつつも、その本質が変わらないように守られてきたのです。しかし、みんながみんな個々の伝統文化を守り続ける理由を知るわけではありません。そもそもそんな理由はあるのか疑問があるます。もちろん、偶然に残されてきたわけではなく、守られてきた何らかの必然は存在するのでしょう。
それでも、伝統文化とされる様々な遺産や慣習は過去を大事にするという意識の下で維持されてきたのではないでしょうか。0から新しいものが作り出されることはなく、必ずソースがあると言われます。「シン」に取り憑かれた現代でも、過去の遺産は我々にとって重要であります。
伝統はどう守られてきたのか
しかし、現代のテクノロジーは今までとは何かが違う作用を引き起こしています。根本から何かを変えてしまうような力を持っている気がしています。というのも、インターネット・パラダイムでは、時空間が今までの感覚とはずれています。具体例をあげてみましょう。例えば、旅行です。コロナ禍も相待って、海外旅行などは特に制限されるようになりましたが、観光地巡りは今では自宅にいながら可能です。最近のVR(仮想現実)の技術を使えば、わざわざ現地に行かなくても、風景を味わうことができ、もう我々の身体の縛りを感じる必要がなくなってきています。もちろん、まだまだ、それが現実にとって代わられることはないと思いますが、過渡期でしょう。
つまり、今まで伝統の保存や保全は、当たり前ですが、現実の世界で行われました。しかし、メタバースの時代では、現実世界に縛られる必要がありません。そうなった時、伝統の守り方はどう変わっていくのでしょうか。
ついに伝統が破壊される?
また、現代のテクノロジーが伝統を重んじる動きとどの呼応しているのかも注目したいと思います。現在は、お賽銭をキャッシュレスで、お経はYouTubeで行われることが可能になっています。違和感を感じる人も多いとは思いますが、時代に適応すべく、多くの伝統を守ってきた者たちが変容を迫られています。しかし、その維持にどのような意味があるのでしょうか。
伝統をそのまま守らねば意味がないようにも感じるのです。キャッシュレスでお賽銭を投げることにどの程度、本質を突いていると言えるのでしょうか。たかが風情、されど風情です。そもそもお参りに訪れた時に、お賽銭を出すのは、他の何かのモノやサービスを購入するのとはわけが違います。
意味が非常に重要なのです。1円でも10円でもなく、5円玉を用いるのにも理由があるわけですよね。では、キャッシュレス化が進んだ世の中で、お賽銭がキャッシュレス化することにどんな意味があるのでしょうか。
これはお参りとお賽銭の例ではありますが、他にも様々な事例が考えられます。今月のテーマでは、伝統の本質とは何かを考え、科学技術が進歩した今だから可能な理想的な維持の仕方を考えていきたいと思います。
今月の個別テーマ
第一回:「伝統」とはそもそも何か?ー遺産と慣習ー
第二回:私たちは何故伝統を守らねばならないのか?ー伝統を残す倫理ー
第三回:サブカル文化は伝統になるのか?ーCool Japanの有効性ー
第四回:神社とお寺の生き残り
第五回:結婚式と葬式の生き残り
(会の進捗具合によって変更可能性あり)