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Kの向くままにおススメ映画『カラスの飼育』短文紹介

【思い出の白い粉映画】 

タイトルの通り、「カラスを飼い慣らす」お話。スペインの諺に「カラスを飼育すると眼をえぐられる」てのがあるそうです。転じて、「子育ては思うようにいかない」と。
特に本作ではそれもそのはず、両親を亡くした幼い三姉妹が叔母さんに育てられるというお話なんです。なかなか難しいよね、お互いに。
 
で、その叔母さん、三羽烏に《眼をえぐられる》どころか、、《毒殺》とか大変な事に。。実は父も同じ白い粉で毒殺されておりそして祖母まで。。。

アナ :「死んじゃえ、みんな死ねばいい!」

…しかしコレ、子どもの残酷さが主題のサスペンスホラー、ではありません。明るく楽しい映画でもありませんが、どことなくほのぼのとしていて観た後はほろ苦い小学生の頃を思い返すような子役映画です(子どもが観る映画って意味じゃないよ)。
末妹をお風呂に入れるシーンで多分リアル熱湯ぽくて妹は本気泣き、姉は笑いながら撮影スタッフをチラ見とか、こういうNG的場面をそのまま使うのもまたセンス。ポップでキュートな主題歌も高ポイント。ホント素敵なので曲だけでもおススメ!『Porque te vas』

その他、スペイン内戦当時の政治的メタファーも多分に含むとか。そちらに造詣が深い人には重ねておススメ(Kは歴史弱いので言及しませんが)。

時系列や演出など、かなり凝った作りになっているので少しばかり難解ですが、1回で理解したい人は、映画冒頭のテロップを終始頭の片隅に留めながら観ると良いでしょう。

「彼女は私だった。空想の空想…。」


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