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Kの向くままにおススメ映画『コンドル』ネタバレあらすじ感想日記

こんばんは。飛行機が怖いKです。今回は『コンドル』。一言で表すと「飛行機乗りの友情の映画」です。



こんな人におススメ 

情熱を持って仕事をしている
男の友情が好きな人
飛行機が好きな人


要注意点まとめ 

▲白黒です。けど色はバッチリ、リタ ヘイワース!


こんな映画です 

ブルックリンのショーガール、ボニーは地方での公演を終えた帰路、中継地点であるエクアドルの港町バランカに立ち寄った。そこで郵便物の空輸を生業としているパイロットたちと知り合い、彼らの命懸けの仕事に驚くと共に親近感を覚える。ボニーの父は過去に空中ブランコ乗りの仕事で命を落としていたのだった。


もう少し詳しく 

囚人が刑務所の壁にポスターを貼りたくなる気持ちは解ります、リタ ヘイワース。もしかしたら動いているリタを見た事ある人は少ないかもしれませんね。彼女が出て来るのは中盤以降なんですけど、それまで金髪美人のように言われていたボニー(ジーン アーサー)が途端にコメディリリーフに降格するという鬼展開(神展開)。

仕事への情熱や男の友情。初めはこの男臭い港町で蚊帳の外だったボニーですが、徐々にジェフと惹かれ合い、最後はバランカに留まる事を決めるのでした。


観た後はこんな気分になりました 

一見、ハッピーエンドですが…。
原題は『Only Angels Have Wings』。直訳すると「天使だけが翼を持つ」。強引に意訳すると「翼を持つ者は天使になる ⇒ 勇敢な者は命を落とす」…凄い強引ですが、あながち とも思いませんか?(観た人にしか解りませんけど)
空の英雄を称えたり、命を落とした者を弔う表現としてピッタリです。
でもそうすると、バランカ屈指の勇士ジェフは長生きできるのか?…そんな事をラストに考えてしまいました。そしたらボニーはどうなる?、とも。

邦題の『コンドル』も確かに後半に出て来る重要なモチーフではあるのですが、、個人的には的を外していると思います。少なくともこのEDの場面でコンドルの事を考える人は居ないと思うのでやっぱり的外れなんですよ。

という訳で、Kが邦題を付けるとしたら『翼の折れたエンジェル』です!どっかで聞いたぞ中村■ゆ■。でもコレね、最後まで観たら納得のタイトル!『片翼のエンジェル』でもいいよね。『コンドル』よりはそっちじゃない?

そのコンドルを始め、多くのモチーフや伏線が出て来ますが、小難しくない上にスピード感溢れる軽快な展開とセリフ回しで時間を感じませんでした。そして、シリアス過ぎずコメディ過ぎないという絶妙なバランス感覚!空の運び屋だけにスピード感とバランス感覚は最重要です!


心に残ったセリフ 

ジェフ :「泣くなよ、彼は死んだんだ。死んで20分だが、泣いても泣かなくても死んだ事に変わりはない。」

ボニー :「お葬式なんて嫌いだって思ってた。形式だけで美化しても死んだ人は返らないって。でも無神経なあなたたちを見てたらつい逆の事を。」

他のセリフから推測するとこの小さな航空会社では1ヶ月に1人事故死しています。空を飛ぶ魅力とは「勝算のない命懸けの恋」とか格好いい事言ってますけど…、Kのような軟弱者には理解できない漢の世界って感じです。しかし現代では軟弱者も強者も理解不能でしょう、命懸けの仕事なんて(もし命懸けのお仕事をされている人にはゴメンナサイ)。少なくとも空路で何かを輸送するお仕事で命懸けなんて事は今時ないと思います。
そういう意味では時代を感じるかもしれませんが、このテンポ、品の良さ、エンターテイメントとしての完成度は現代の映画好きが観ておくべき作品ではないでしょうか。


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