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Kの向くままにおススメ映画『上意討ち 拝領妻始末』ネタバレあらすじ感想日記

こんばんは。不器用なKです。今回は『上意討ち 拝領妻始末』。一言で表すと「武家社会の不条理の映画」です。



こんな人におススメ 

正義を貫き通す人
奥さんを大切にする人
家族で観れます


要注意点まとめ 

▲白黒映画です。苦手な人は要注意
▲市原悦子の乳。苦手な人は要注意


こんな映画です 

初めにタイトルの意味を。

・上意討ち: 主君の命を受けて罪人を討つ事
・拝領妻始末: 上役から頂いた妻の顛末

享保10年、会津松平藩に仕える笹原伊三郎の長男 与五郎は、上役からの強引な縁談により藩主の側室 市(いち)と結婚したが、娘も生まれて思いの外幸せに暮らしていた。そんな中、藩命により突然 市を返せと言われるが、これを拒否した事により与五郎と伊三郎は罪人となる。


もう少し詳しく 

映画『切腹』と同じ監督なので画やカメラワークは当然似てる。武満も同じ。非人間的な武家社会の虚飾と武士道の残酷性というテーマも同じ。大きな違いは、こちら(上意討ち)が善悪ハッキリしていて観やすい事。具体的には主人公サイドに同情して応援しましたよ。

夫婦の愛情を軸に、親子の愛情、遠回りで不器用な友情 ……色々な《情》が社会の不条理に抹殺されていくお話です。


観た後はこんな気分になりました 

与五郎!何でそんなに弱気なんだよ!と思って観てましたが、自分に置き換えてみると、、、まあ、仕方なしです……。

現代では余程こんな事はないと思いますが、厳しい縦社会の中で自分の正義を貫き通すというのは美学以外の何物でもありません。美徳や美学っていうのは生活力の反対を行く崇高なものですね。

しかし、テーマに反してバッドエンドではなく、希望を持てるラスト、というのもポイントです。絶望だけを伝えている映画ではありません。正義を貫けば、自分が死んでも未来に繋がる!のかもしれませんね。


心に残ったセリフ 

浅野帯刀 :「伊三郎、勝負を譲れ!(死んでくれ!)」

武家社会の非人道性というのを徹底的に描いていますが、その中にあって数少ない、武士の美徳を表している印象的場面です。
伊三郎の親友 帯刀は「与五郎と市とその子の為を思うなら、ここで死んでくれ」と頼みます。本当に不器用過ぎる武士の深い友情です。

タイトルはね、「何それ?」て思うけど、、とてもセンセーショナルなエンターテイメント作品ですよ、コレは。


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