ボリュームコントロール
ここ数日、全く異なる分野の枠を超えたところにおんなじだな、と発見があった。
まずはアーユルヴェーダのフォローアップ。これは先日受けた脈診を元に作成してもらったアドバイスシートに沿って生活できているかの面談のこと。
食べた方がよいもの、避けた方がよい食べものなどなかなかやることが多い。まず前の晩からつけ置きするものが2つ。コップ一杯にコリアンダーシードを小さじ一杯。朝起きたらすぐ飲む。次にアロエベラジュースにすりおろした生姜とレモン汁を絞って、非加熱の蜂蜜を加えたものを飲む。そしてここで朝食をとる。その後、水につけ置きしておいたドライフルーツを一旦だして細かく刻み、それらと水とミルクを入れて火にかける。トロッとしたら火からおろして飲む。
これだけでもなかなか大変。他にもこれは昼に、これは夕方に、と時間の指定と素材や手順もいろいろと。呼吸法や瞑想やオイルに散歩。
味はどれもおいしいので苦にはならないけど、ふだん朝ごはんすら食べないことが多いので、いったいどれだけ早く起きればいいのやら…。とてもではないけど、半分もできていない。やや劣等生の気分で先生の前に座る。
「どうですか〜?」
と聞かれ現状を正直に話すと
「いいんですよ〜、出来なかったからといって、来ない方もいらっしゃいますけど。出来なかったことをどうすれば出来るようになるか、のための面談なので。」
とニコッと笑いながら話すことばにドキッとする。じつは行く前にちょっと面倒くさくなって、キャンセルしてしまおうかと頭によぎったのだった。
できなかったことを簡単にする方法や省略できる手順を指導してくれる。脈診のときには聞ききれなかったどの食材がどの症状に良いか、ということも教えてもらったので、これならできそう!やってみよう!という気持ちが湧いてくる。たとえ決められた時間にできなくても、やらないよりマシと考える。完璧にやろうとしてくじけてしまうよりも、大事なのは少しでも毎日続けること。できたことこにフォーカスすることも大切。
初めから全力でがーっといくと息切れしちゃうので。細く長く。
これってコアトレーニングやボイトレでやる呼吸法でもおんなじ!と気づく。吸うのは上手くいくけど、一度に吐いてしまうので続かない。少しずつ出すというのが身体と意識がつながらず意外と難しい。
カウント4つで吸った息を10で吐く。吐くにも筋力がいることを意識すると15までできた。プロは30でも40秒でも続くらしい。ここでも先生は一歩一歩を示してくれる。
「15までできたから、次は20を目指しましょう」
少しずつ。できることを少しずつ。
そしてテニスでも共通点があることに気づく。基本のストロークラリー。試合に勝つためには持久力が必要。渾身のストロークを打ったときに、その一打や二打でポイントが取れる確率はどれだけか?ナダルやフェデラーほどの一流の選手でも、自ら取れるポイントはそれほど多くない。相手のミスからポイントをもらう方がずっと多い。
100回ラリーが続けられるくらい、かつ相手に差し込まれない力加減で高さと勢いを加減する。その中で攻撃できるチャンスを見極める。冷静な判断は体力がないと崩れてしまうので、その意味でもコントロールは大事。
継続させるには、ボリュームをコントロールすることがキーポイントなんだな、といろんな場面で気づかされたここ数日の出来事。
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