修学旅行時に漫画を持ち込んだ話[0]
当時は高校生であった。
「漫画家になれたらな」という漠然とした思いを抱いていたが、今思えば世間知らずでのほほんと生きていた私は、表現者になるにはどのような行動を起こせばいいのか具体的に解らずに悶々とした日々を送りながら、とりあえず落描きをしたためていた。
"世間知らずでのほほんとしていた"というのはどういうことかというと、同級生達が芸能人や流行の歌に夢中になっていたり恋仲さん()ができたり、エロい雑誌を回し読みしてキャッキャウフフしていたりしていた中、どうにもそっち方面に