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Photographing With, Vol. 10: マイクロフォーサーズにCanon EF/EF-Sレンズをつけてみた - Fotodiox Pro EF-MFT Fusion Smart AF Adapter で散歩

こんにちは!Stroll & Snaps のリッキーです。
日常の中で出逢った魅力を撮ってます。

今日は、Canon の EF / EF-S レンズとマイクロフォーサーズ(Micro 4/3)カメラをつなぐレンズマウントアダプター Fotodiox Pro EF-MFT Fusion Smart AF Adapter for Canon EOS EF Lenses to Micro Four Thirds Cameras(EF-MFT Fusion)について書きます。撮影勉強中のノービスなので高度なことは書けません。おてやわらかに。

レンズマウントアダプター Fotodiox Pro EF-MFT Fusion Smart AF Adapter

お気に入りのレンズを一眼カメラ本体に取りつけて撮影しようと思っても、レンズとカメラ本体をつなぐ部分(=レンズマウント)の規格が双方で異なると、直接取りつけることはできません。そういう異規格のレンズ&カメラ本体をつなぐ役割をするデバイスが、レンズマウントアダプターです。

今回の記事でとり上げる EF-MFT Fusion は、Canon の EF / EF-S レンズと Olympus や Panasonic などから出ている Micro 4/3 カメラをつないで使えるようにするためのデバイスです。Fotodiox 社。2020年6月発売。

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開封。小ぶりですが「百均」感はありません。思ったよりも堅牢な作り。金属製バレル。重量は 108g。

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レンズとカメラをつないでみました。ガタつきとかなく、しっかりつながります。

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機能

さんぽフォトグラフィー的には、
① オートフォーカシングできる
② アダプター上にあるレバーで絞り調節ができる( LUMIX G シリーズのみ動作確認されている模様)
③ レンズ/カメラの手ブレ補正機能が働く
といった機能が役に立ちそう。

この他に、
④ アダプターにある USB 端子を使って、PC 経由でファームウェアのアップデートができる(※1)
⑤ Exif データが記録される(※2)
とのこと。
(※1 供給元のウェブサイトにダウンロード用のページがあります。)

(※2 記録されたExif データがすべてのアプリケーションで完全に表示されるわけではないようです。Canon の Digital Photo Professional 4 を使った場合、レンズ側の情報が表示されません。)

使えるレンズ&カメラ

使えるレンズ&カメラについて、供給元のウェブサイトにチャートが掲載されています。

試撮影

早速、手元にある機材で試撮影することにしました。カメラボディは、業務用の説明写真の撮影に使用している Panasonic LUMIX DMC-G8。レンズは Canon EF 40mm f/2.8 STM です。
DMC-G8(海外での販売名:DMC-G85)は上のチャートに含まれていないような気がしますが、ちゃんと使えるのでしょうか?(・・・笑)

接続して構えてみると、EF 40mm f/2.8 STM の樹脂製バレルと EF-MFT Fusion の金属製バレルとの比熱の差が、レンズを支える左手に伝わってきます。

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以下は、DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF 40mm f/2.8 STM という構成で撮影したものです。すべてオートフォーカス&手持ちで撮っています。
なお、35mm判換算すると 40mm(焦点距離) x 2(係数)= 80mm 相当の画角、ということになります。

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ふつうに撮影できます。エラーがたまに発生したりするものの、まずまず安定して動いてくれます。オートフォーカスはやや迷いますが、さんぽフォトグラフィーには問題ありません。

この EF 40mm f/2.8 STM は、オートフォーカシング時にバレルが伸び縮みするのですが、EF-MFT Fusion を経由して DMC-G8 の  Continuous AF の信号をちゃんと受信するようで、電源が入っている間ずっとバレルが動き続けます。

なお、EF 40mm f/2.8 STM のバレルが伸びた状態で DMC-G8 の電源を切ると、バレルがデフォルトの位置に復帰せず、伸びたまま停止してしまいます。
(EOS Kiss X8i につけた場合には、電源を切ると伸びたバレルがデフォルトの位置に復帰します。)

手ブレ補正機能

レンズとカメラボディのいずれかに手ブレ補正機能があれば、手ブレ補正してくれるようです。DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF 40mm f/2.8 STM の構成をみると、EF 40mm f/2.8 STM には手ブレ補正機能がありませんが、DMC-G8 にはボディ内手ブレ補正機能があります。このボディ内手ブレ補正機能が働くようで、手持ちでストレスなく撮影できます。

描写

DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF 40mm f/2.8 STM の構成で撮影した画を見ると、EF 40mm f/2.8 STM と DMC-G8 のカクテル、という印象です。
解像感的には、ふつうに EF 40mm f/2.8 STM の解像感です。Square Format にクロップしてもスマホに表示する分には特に問題ありません。
背景ぼけ的には、焦点距離40mm相当のやや写実的な雰囲気のある画に。
色彩的には、DMC-G8 っぽい色合いです。EOS よりも淡白な色調になるように感じます。
(個人的には EOS の passion 感じる色調の方が好きです。)

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絞り調節レバー

絞り調節レバー Iris Toggle を操作することで絞り値を簡単に変えることができます。Panasonic LUMIX Gシリーズのみ動作確認がとれているようです。

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レンズとカメラの相性について

比較的エラーが発生しにくく安定して撮影できる組み合わせと、「使えない」レベルでエラーが頻発する組み合わせがあるようです。

手元にある機材で試した感じでは、
【比較的エラーが発生しにくい構成】
DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF 40mm f/2.8 STM
DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF-S 60mm f/2.8 Macro USM
DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF 100mm f/2 USM
DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF 70-200mm f/4L IS USM
DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF 24-70mm f/4L IS USM(ただしマクロモードにするとAFで合焦しない)
【エラーが頻発する構成】
DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF-S 18-55mm f/4-5.6 IS STM
DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF-S 55-250mm f/4-5.6 IS STM

エラーになると、カメラ背面の液晶に下のようなメッセージが表示されます。

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なお、供給元のウェブサイトに注意事項が掲載されています。ざっくり以下のようなことが書かれています。
• BlackMagicCamera システムでは動作しない。
• 年式の古い Canon レンズ、焦点距離の長いレンズ、サードパーティ製レンズで、AF が正常に動作しない場合がある。
• Continuous AF や動画撮影時の AF はサポートしていない(※3)
• 動画モードに切り替えると正常に動作しない場合がある。
(※3 本noteで試撮影した DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF 40mm f/2.8 STM の構成では、Continuous AF が働くようにみえます。)

総じてみると

Fotodiox Pro EF-MFT Fusion Smart AF Adapter for Canon EOS EF Lenses to Micro Four Thirds Cameras(EF-MFT Fusion)。純正品のようにジャストフィット、というわけにはいきませんが、さんぽフォトグラフィーにはふつうに楽しめます。味付けを少し変えて撮りたい時に使ってみたいマウントアダプター。いままでよりも Micro 4/3 が少しおもしろくなりそうです。

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※DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF-S 60mm f/2.8 Macro USM の構成で撮影(被写体はパンジー)

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※DMC-G8 / EF-MFT Fusion / EF-S 60mm f/2.8 Macro USM の構成で撮影(被写体はフチベニベンケイ)

供給元 Fotodiox 社の記事が参考になります。

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