京都という街は何度行っても飽きさせない魅力がある。
先日、京都で桜を見るついでに円山公園あたりから恵文社一乗寺店あたりまで自転車で行ってきた。一乗寺駅の近くに寄る時は、本屋「恵文社一乗寺店」に行くことにしている。この本屋は、興味の幅が広がるような厳選された本の並びとなっていて、毎回新たな発見がある。
そんなお気に入りの本屋さんで購入した、哲学者である鷲田清一さんの著書「京都の平熱」の中から、面白いと思った話を紹介したい。
・時間感覚と歴史意識
京都に行くと不思議と故郷に帰ったかのような安心感を覚えるのは、住人の生活感が滲み出ているからだと思う。歴史都市としての魅力ももちろんあるが、それらも生活の一部として取り込まれているように思う。
・京都には奇人が多くいる
奇人が京都に寄ってくるというのはわかる気がする。革命を起こしてくれるのは人の目を気にしない奇人だったりもする。なんだか森見登美彦さんの小説みたいなストーリーの想像が膨らむ街だなと思う。
・両犠牲の満ち溢れている街
カント哲学のことは全然わかっていないけど、「コペルニクス的展開」とは、考え方を180度かえるような、大胆な発想の転換のことらしいです。
僕は、お寺巡りするよりも鴨川沿いを散歩するのが好きなので、なんかよくわかる気がした。
・世界の「外」に通じる場所
ニュータウンにはないが京都にあるものとして、大木、寺社、場末が挙げられている。光が当たるスポットと同時に、薄暗い都市の闇を抱えていることで、京都という街に深みがでていると感じる。
ほんと何度行っても飽きない。