【身体の健康】シリーズ Vol.4「足腰の痛みと靴の関係:良い靴選びの体験談」 (No.0060)


 「帽子と靴は違う。帽子は頭の上に乗っている、ただそれだけだ。しかし靴は女性の体重が全部乗るんだ!」

黒澤明監督の傑作サスペンス「天国と地獄」のセリフにある通り、靴というものは身体に身に着けるあらゆる被服の中で最も過酷な条件を要求されるものです。

しかしそれにも関わらず、人は案外と靴にこだわりを持ちません。
せいぜいが見た目でしょうか。
掛けるお金も他のものより多く使うと決めている人も少ないかと思います。

ですが三船敏郎の言うように靴は履く人の全体重が勢いを付けて乗り続けます。
それに何ヶ月も耐え続け、それでいて見た目や価格まで良いものを要求されるのですからなかなか大変な事です。


私は足の形も悪く大きかった為、昔からしっくりとくる靴が見つからず毎回靴選びに苦労しました。
時間をかけて選んでもやっぱりぎこちなく感じ、不快さが消えませんでした。
そのうち歩きっぱなしのバイトについた事で、本格的に足を悪くしてしまいました。

足の小指がエビのように丸まってしまい、常に小指から体重がかかる為に一部分が魚の目になる「内反小趾」になってしまいました。

当時は全く問題が解らず、足に合わない靴を履き続けたために、現在でも治ってはいません。

また、その後しばらくしてから、今度は硬くて合わない革靴を履き続けたために腰を悪くしてしまいました。
クッションが無い為に、身体にある歪みがカバーされずそのまま腰にダメージとして跳ね返ってきていたのです。

こうして私は靴の選択ミスと自身の問題意識の甘さから身体に大変な苦しみを抱えてしまいました。

そしてその後、本格的に問題を解決しようと立ち上がり様々なアイデアを参考にしながら改善に向かいました。

まず、歩き方を変えることにしました。
それまでは足だけで歩くような歩行でした。他の方の歩き方を見てもこのような歩行の方は多いです。
この歩き方は身体を固く緊張させているような歩き方で、多くは姿勢が悪く前傾で「のっしのっし」と歩いているように見えます。
また真っ直ぐの姿勢ではありますが、やはり足だけで歩き、それ以外の身体の部分が全て固まったように動かない歩き方の人もおります。

どちらも足だけが動き、他の部分は固まったような歩き方です。

これを変えました。
特に何かを参考にしたわけではありませんが、胸を張り上半身をしっかりとまっすぐに伸ばし、お腹周りやいわゆる体幹で支える様に意識してみました。そうすると、足への負担が減りました。
今までは上半身はだらけており、その負担も全て足にかかっていたのですが、上半身の部分はまるで空中で固定されている様に上半身自身で支える事で、足が浮いている様に感じました。

そうすると足が前へ出しやすくなりました。
その時に今までのように足だけで歩くのではなく、股上まで動かす気持ちで腰に柔軟性をもたせるように意識しました。

これは意外にも難しく、また身体の様々な部分が疲労しました。
普段の運動不足がたたり、お腹の周りなどが軽く筋肉痛を起こすほどでした。

しかし全体的に見れば、リラックスしたようなこの柔らかな歩き方は慣れると気持ちがよく、堅苦しさが無くなって気分が軽くなりました。


そして次に靴です。

これは考えだすと大変な難題でした。

私の場合は小指が特にトラブルの原因でした。
小指が丸まって外に膨らんでいるために、幅の狭いスニーカーなどは履けませんでした。
また、幅が広くても、出っ張っている小指の部分から穴が空いてしまうほどでした。

私は考えて、生地そのものが柔らかいものならば、出っ張りに合わせて伸びてくれるのでは?と気付き、薄いメッシュ状のスニーカーや昔ながらのデッキシューズを試してみました。

結果としては、まあまあ良かったです。
考えたとおり、小指への負担は大きく減りました。

しかし、もうひとつの問題である、腰への負担は解決しませんでした。

これらのシューズはクッションがイマイチで、特にデッキシューズは安いものの耐久性も悪く、クッションも良くありませんでした。

これを解決させようとして、様々な中敷きで対応させましたが、結論から言いますとこれは上手いやり方ではありませんでした。

中敷きも価格が幅広く、また足に合うかどうかも買ってみないとわかりません。
沢山失敗をしましたし、常に絶妙な位置に中敷きが固定されているわけでは無いために、常に足の裏ばかりに気を取られてしまいました。

中敷きで対応させるのはおすすめしません。

では何で解決させたのかと言いますと、呆れるほど一般的ですが「クロックス」でした。


私は流行りに乗れずクロックスを履いたことがありませんでした。

しかし色々探しまわった挙句に疲れてしまい、適当にネットで検索していた時にクロックスを見かけました。

何となく調べてみると、ネットにはクロックスでランニングが出来るといった記事が多数見られました。

私は、

「ランニングできるほど丈夫で快適ならイケるかも知れない」

と考え、公式サイトでセールだったのもあって買ってみました。

それが大正解でした。

今まで散々思い悩んでお金も使って身体を痛めた挙句、答えはなんとも簡単な事に誰でも履いているクロックスだったのです。

私はスポーツとオフロードという種類を買いましたが、レビューでもこの種類は評価が良かったとおり、私も満足しています。特にスポーツを買えばほぼ何も問題は無いかと思うほどです。

クロックスについては一々書く必要ないかと思いますが、とても軽くクッションはこれ以上ないほどにしっかりしており、とても丈夫だそうです。底が減ると滑りやすくなるそうですが、100円ショップで滑り止めを後付け出来るキットを買うとすぐに安全性が復活するそうです。

クロックスは材質上、伸びづらいですからサイズだけご注意ください。
1cm刻みなので、大きめを買うとブカブカで全然良くありません。
ジャストサイズをオススメします。

あと公式サイトはほぼ常にセールをやっていますので、「スポーツクロッグ」が¥3,000程度の時が買い時かと思います。

【身体の健康】シリーズ Vol.4

「足腰の痛みと靴の関係:良い靴選びの体験談」 (No.0060)

おわり

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