マガジンのカバー画像

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】

84
あらゆるアートやフィクションは人に影響を与えると思います。 つまり人の心が清く安らかになる様なフィクションがあれば、良い世の中になると言えます。 どんなに下手で稚拙であろうと気に…
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】 「狩人の朝」:前編 (No.0168)

全く世の中は忙しい。
何にでも金が必要だし、その金を手に入れるには仕事が必要だし、仕事には嫌な事がついて回ってくる。

やっとの思いで金を手に入れ欲しい物を買っても、それが必ずしもその苦労に見合うとは限らない。買ってすぐにゴミになっちまうものも普通にある。

そのゴミになっちまうものだって、買うのに苦労したってのに今や捨てるのにも一苦労する。

やれ燃えるだ燃えないだ、金属だ粗大だっていちいち面倒

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.15(No.0150)

後編 Part.14のつづき

「これまでの過去の学校はわざと間違った教育を続けたのです。
考えることをさせず、考え始めたら邪魔をして成長を妨害する。

学校ではただの一度だってゆっくりと考える時間は与えられません。そして全てにおいて答えは既に用意されており、子供達の思考も発想も想いも全て悪質に誘導され踏みにじられるのです。

考える行為とはとても個人的で、しかし複数の人との交換がその個人的な力を

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.14 (No.0149)

後編 Part.13のつづき

やはり成長には真剣さと失敗が必要だったのです。

教師は翌日に休みを取り、先日の経験を考えながらまとめました。
彼はこの経験が、今後の教育方針の改善にきっと役に立つと感じました。それと同時にこれまでの教育がどれほど悪質であったかを痛感し、怒りに震えました。
学校に居たら成長が出来ないと言うことが解ったからでした。

そして明らかにその事実を学校や教育者側は知っていた

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.13 (No.0143)

後編 Part.12のつづき

傘やカッパの子供達を連れて教師は川へと向かいました。みんなして長靴だったりするので何時も以上に移動に時間がかかりました。しかし無事に到着すると、やはり予想通り川は雨で増水し、流れが強くなり泥で川底は見通せなくなり、河原も水浸しになっていました。この土手の上から遠巻きに見てもどうやらノートに書いた予定が満足に達成出来そうにはありませんでした。

到着して川を一望するな

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.12 (No.0142)

後編 Part.11のつづき

真の教育とは成長をさせてあげることだ、という結論に至りました。

しかしそこからは更に様々な話し合いが続きました。
では、成長とは何なのか?
学力の向上とはどう違うのか?
どうすれば成長が起きるのか?
放っておけば肉体は勝手に成長するのだから、それで良いのか?などと話し合いました。

確かにヒヨコは時が来ればトサカや羽がが生えてきます。おたまじゃくしは足が生えて別の

もっとみる

【グッドプラン・フロム・イメージスペース】Episode.5 「今から数年後・・・」第10章 : 後編 Part.11 (No.0141)

後編 Part.10のつづき

 新しい教師たちは子供たちの教育に関して、教室や校舎など過去の学校の設備の使用には一切拘りませんでした。

時には雨の日だって校舎を使わずに1日の学習を済ませることも普通でした。毎朝の集合も教室でも校庭でもなく、何処か手頃な道端や公園などが主でした。何故ならそのほうがその後に行う学習には便利だったからです。学習自体は公園や空き地や道端や川や畑などで連日行うことが多か

もっとみる