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【詩】君次第

靴紐が解けた

ねずみ色の雲の中に飛行機は消えてった

3つ先の角の床屋さんは暇をしているみたい

誰かが一生懸命作った書類が散らばっている

色が濃くなったコンクリートに張り付いてた

リップクリームを家に忘れた今日の唇

電話しながら大きく笑う声が微かに聞こえる

そういえば今日のバスの乗客は私だけだった

お腹は空いていない

雨が降りそうだ

お父さんと手を繋ぐが今にも泣きそうな彼

この景色、君次第

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