林望「謹訳 源氏物語一 」を読んで
こんばんは
源氏物語を読んでみようと、様々な作家さんが書いている中で、林望さんをチョイス。
林望さんの作品は、『イギリスは美味しい』以来読んでいなかったので、久しぶりに林望さんを思い出し、読もうと思ったのでした。
内容
全10巻のうちの、最初の1巻。
桐壺、帚木、空蝉、夕顔、若紫が収録されている。
感想
私は源氏物語を、あさきゆめみし、のマンガを読んで読んだ気になっていた。そしてそのままいしていた。
今回香子を読んで、原作を読んでみようと思ったのは幸いだった。
一巻の印象に残ったのは、夕顔。
儚く死んでしまった、という印象だったが、だいぶ印象が変わった。
光源氏が、会ってすぐ、会いたくてたまらなくなる、など。
恐ろしげな場所に急遽、2人で過ごすことになる部分からの、恐ろしげな描写。
細かい描写が、とても新鮮で、平安の人々の様子が垣間見えた。
平安の貴族は、姿形の見えない不幸を、もののけという表現で恐れていたのか、と当時の世相がよくわかる。
次も楽しみ。
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