極太の糸で織りなす現代版ビンテージ生地
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
stile lavitaの関谷です。
晴れてはいるけど、夏っぽさはだいぶ影を潜めてきましたね!
いよいよ秋本番です!
早速ですが、本題に入ります。
皆様、下の記号は何の記号かご存知でしょうか?
μ ←これです
この記号は、μ(マイクロン)という繊維の細さを表す記号です。
スーツの生地でよくSuper 〇〇'sという表記を見かけますが、
ビジネススーツなどで使われる生地はSuper110'sなどが多いです。
マイクロン表記にすると18マイクロンになります。
ロロピアーナなどの生地はsuper150'sのものが人気ですが、
マイクロン表記にすると16マイクロンです。
光沢感のある柔らかい生地などのマイクロン表記は数値が低く、
逆にマイクロン表記が高いものは太い糸ということになります。
(こういう説明は難しいですね。分かりにくくてすいません。。。)
以前スーパー表記があるものではsuper90'sまでは見たことがあるのですが、それ以下のものは最近ではほとんどありませんでした。
光沢感があって柔らかい生地が人気だったのが、最近またクラシックな風合いのものを好まれる方が少しずつ増えてきて、今シーズン新たにこちらをラインナップさせて頂きました。
DRAPERS
【SUPERBIO AND BEAUSOLEIL 21Micron】
『質や能力がすばらしい、立派な』という意味を持つ「superbo(スペルボ)」の古い言い方だというSUPERBIO(スペルビオ)。
その名の通りどっしりとした質の良いウールをふんだんに使った21μの糸とクラシカルで上品な色柄はスーツ好きにはたまらないコレクションと言えるでしょう。
この生地のポイントは、なんと言っても21マイクロンという極太糸を用いて(super表記でsuper50's)織られており、ざっくりとした生地感でありながらも硬すぎず、綺麗なドレープも表現できるコレクションになっております。
艶の生地や光沢感のあるものばかり見ていたので、改めて今このハリコシが抜群の耐久性を感じさせます。シワの復原力にも優れており、スーツ用としても、もちろんのこと、スラックスには最高の素材ですね。柄もクラシカルなグレンチェックからバーズアイ、ヘリンボーンに無地まで幅広い柄展開をしています。
先ほどのマイクロンの話からすると、
『糸が太いってチクチクするんじゃないの?』
と思われがちですが、一切チクチク感も肌触りも心地よいです。
一日スーツを着て、ご自宅に帰ったらブラシをかけて翌日にはある程度のシワは軽減できますよ。
そんなスペルビオですが、チャコールグレーの無地でご注文を頂きましたのでご紹介いたします。
以前は、光沢感のある生地でスーツをお仕立ていただきましたが、
今回は2着ともタフなものでご依頼いただきました。
ある意味タフというキーワードで見ると本当にこの生地はぴったりですね。
シルエットはすっきり細めにしています。
ご注文いただきありがとうございました!
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