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全ての感情を抱きしめる

「どんな感情もあっていいもの」

そんな言葉を聞いたことがありますか?

今日はまず初めに、中医学と感情の話をします。
中医学では感情と5つのエレメントには関係があります。

怒=木
喜=火
思=土
悲=金
恐=水

世の中の全ては「木・火・土・金・水」の5つ(五行)に分けられるのですが
どれも自然界にはなくてはならないものです。

だから、この5つの感情はあっていいもの。
むしろ無いことも問題であると考えるんです。

ただし、過度な感情や長期的な感情は心や体を蝕んでしまいます。
自然界のバランスが崩れてしまうのと同じですよね。

バランスを崩さないために必要なのが、自分の感情を抱きしめてあげること。
自分の感情を認めてあげるという行動です。

「抱きしめてあげるからこそ、手放すことが出来る」

「抱きしめる」と「手放す」は一見正反対のようですが、
「抱きしめる」があるから「手放す」が存在します。逆も然りです。

怒りに関しては、二次感情だったりもするので
その奥にある、感情が何かを探っていく必要もあります。

例えば、誰かに関して嫉妬のような「イラっ」とした感情が湧いた時、
その感情の奥にあるのは「自分もそうなりたいのに」という悲しさだったりする。
そうしたら、その悲しみを抱きしめてあげる必要があります。

感情は過度に持ちすぎないことが大切なんですね。


わたし自身、自分の感情を眺めることをよくするのですが
最近は自分が握りしめていた「不安や恐怖」を強く感じることがありました。

「失敗したくない」→上手く出来ない自分は嫌われるかもしれない
「優しくないといけない」→優しくしなかったら嫌われるかもしれない
「傷つきたくない」→人から拒絶されたくない

など、自分の中で抱えていた課題が「不安や恐怖」に結びつくものばかりでした。

そして、その不安や恐怖を更に辿っていくと、
自分の中にある悲しさや寂しさに辿り着きました。

わたしは育ってきた中で、愛着障害を抱えていたので
「愛されたい」という気持ちを抱えていたんですね。

愛されている感覚が得られなかった過去の悲しさや寂しさが、
いつしか不安や恐怖につながっていたのだと気づきました。

でも、その恐怖や不安を抱きしめてあげることで
少しずつ不安も恐怖も、そして悲しみや寂しさも癒されていると感じます。


自分の感情を抱きしめることは、自分の弱さを認めることのような気がしますが
弱さを認めるからこそ、人は強くなっていけるものだと思うんです。

弱い=ダメ、じゃないんだよ。

どんなあなたも、どんなあなたの感情も、自然で美しいもの。






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