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立冬 2024.11.7 thu
冬らしく冷え込んだ朝、レンゲの種を蒔いた。
蜜源植物の種を意識的に蒔くようになって3年目、
毎年種を蒔く時には、なんだか特別な気持ちになる。
花の種を蒔くことは、希望を育てるようなものだけど
今年は、希望の中にちょっとした寂しさのような気持ちを感じている。
これが寂しさなのかどうかは、花が咲いてみないとわからない。
この春に芽生えた小さな気持ちを秋の土用の間に思い出していたわたしは
一つの大きな決断を前に、グラグラと心が揺らいでいた。
何かに向かう時には、いつでも不安だし、怖いし、心細い。
でも、自分の気持ちを抑えているからこそ起こっていた問題もあったし
これ以上、自分の気持ちを無視するのも限界なんだろうな、とも感じていた。
逃げ続けて現状を維持することは、それはそれで楽だけど
少しずつ大きなツケになって自分に回ってきていることにも気づいた。
自分の気持ちに対する抑制は、ある意味では自己否定のようなもので
自分が自分を否定する限り、否定される現実が目の前に現れるんじゃないか?
人に否定されることを恐れる前に、自分が自分を否定していないか?
そんなことを掘り下げていたら、思い悩み過ぎて不正出血が続いていた。
そんな迷いの中でかけてもらった言葉が、
「土を超えるからこその金ですよ」という言葉。
思い悩むことが何も悪いことではなかったんだ、と心も体もとても軽くなったし
五行を理解した今だからこそ、その言葉がとても深く染み渡る。
この言葉の後押しもあって、春に芽生えた小さな想いが現実味を帯び
気持ちを言葉にすることによって今は「志」となった。
今日の日記を書く前に、五神(ごしん)について調べると、こう書かれていた。
「意はすでに決して、かつその意について立派に実現することのために立てられた決心を志という」《類経・蔵象類》
レンゲの種は小さいながらにとても硬くて
そこに花が咲き、種が出来るまでのエネルギーが凝縮されている。
それはとても内に秘めたエネルギーで静かなものだと感じた。
種を蒔きながら、自分の中に堅く決心することの大切さを教わった気がする。
決断はいつだって怖いし不安だけれど、それを乗り越えていくからこそ
自分の軸が固まってくるのかもしれないよ、と自分をちょっと励ましている。
前には進むけれど、今はまだ冬だし、フツフツと自分の中で気持ちを温めている。
志はそれくらい内に秘めていてもいいのかもしれない。
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