ヒグマに遭遇しない方法
前回は、ヒグマが街に増えている理由について記事を書かせていただきました。
ヒグマには出会いたくないと思っていても、「もしかしたら」があります。
登山やキャンプはお好きですか?
山や森に行く際の注意点を知っておくことが、みなさんやみなさんの周りの人を守る上で大切なことです。
どんな対策を行うべきかぜひ知っといてほしいと思い、記事を書かせていただきます。
結論、ヒグマに遭遇した時の対処法は「ケースバイケース」です。
どんな状況の時に、どんな行動を取るべきなのかみていきましょう。
人間がいることを知らせる
クマは、人間を餌にしたい訳ではありません。
ですので、「人間が近くにいるよ」と伝えることができれば、自然とクマの方から避ける場合が多いです。
クマ鈴をご存知ですか?
このような物で音を鳴らすか、大きな声を出すことで、近くにいることを知らせましょう。
斜里にいた時は、「ほいほい」と声を出すことを習いました。
ぜひみなさんも「クマがいそう!」と思った時は、「ほいほい」と声を出してみてください。
特に、見通しの悪い場所や気候の時には、より大きな音を出すのがポイントです。
ですが、ここで問題があります。
実は一度人間を食べたことがあるクマや、人間の食べ物を食べたことがあるクマは話が別です。
襲いかかってくる可能性があります。
どうすれば良いのか難しいところですが、「そういうクマもいる」と知っておくことは大切なことです。
場所によって使い分けるのが良いのでは?(過去に人が襲われた場所と、そうではない場所など)と現在は思っています。
ヒグマの食べ物を覚える
ヒグマは雑食で、季節によって何を食べるのかは大きく異なります。
どの時期に何を食べるのかを知っておくことで、ヒグマと遭遇しづらくなります。
春~初夏
3月〜4月には、冬眠から目覚ますこともあります。この時期、フキやセリの仲間の草に注意しましょう。
また、冬を越せずに死んだ「シカの死体」には絶対に近づかないでください。
5~7月は、ミズバショウがある水辺やワラビがある場所には気をつけてください。
この時期も、クマはシカを狙っています。シカが出産する「笹地や草地」も危険です。
夏
8〜9月は、アリの巣を狙っています。大きな岩を避けて、アリの巣を探すこともあるみたいです。
また、この時期からは果実が実るので果実のある植物は危険です。(ハイマツ、コケモモ、クロウスゴなど)
秋
10~11月には、サケやマスが遡上してきます。川に出没することが多くなります。
また、ドングリ・ヤマブドウ・サルナシなどの果実にも気をつけてください。
植物に詳しくないといけないのか、、、と思いますよね。
ですが、個人的な見解ではありますが、実際に見てもらったら分かる通り「人間が食べられるもの」も多いです。
食べられそうなものの周りには、クマがいるかも!と思っておくと良いかもしれません。
ヒグマが近づかないように
前回も書かせていただいた内容ですが、生ゴミや匂いのついたゴミは非常に危険です。気をつけてください。
キャンプなどをする人は必ず行ってほしいことがあります。
調理や食事は、100m以上離れた場所で行ってください!
テント内やテント付近で調理や食事をするのは絶対やめてください。
また、食材の保管場所も匂いがあまりしない工夫をした上で、100m以上離れて置くことをオススメします。
「面倒くさい」と思うかもしれませんが、命には代えられません。
せめて50mは、離れておかないと手遅れになってしまいます。
十分に気をつけて行動してください。
今回は、ヒグマに遭遇しないためにどうすれば良いのかお伝えしました。
来週は、ヒグマに遭遇してしまった時の記事を書こうと思います。
来週もよろしくお願いします。