【感想】負ける経験は大事なんだって!|22年3月|漫画家の藏丸竜彦さん
毎回のお楽しみ。クラスが終わって、今の気持ちを表すカードを一枚選んで自分の受けた印象をシェアしてみました。
子どもの感想
最初、漫画家は部屋に籠ってずっと一人で描いてるイメージだったけど、意外と人とつながってやってるんだという事がわかった。(蔵丸先生より:そうなんだよね。でも、ときわ荘プロジェクトの子たちは部屋に籠ってアイドルの動画見てた。最初は張り切ってても、だんだん…。せつないけど、実際そうなりがちなんだよね。)
まわりの人のことを絵で表現したかったけど、どっちかというと上に乗せてる人のこと、っていう感じが正しいのかな、と思って。周りの人のを見て漫画を描くっていうのがわかったから、これにしました。(蔵丸先生より:確かに、周りの人のことを見ながら、ボクは描いてきましたね)
いろんな作者さんとか、読んでる方とコミュとりながら描いている感じがあったので、コレにしました。(蔵丸先生より:実はボクもこの絵と迷ったよ。どの絵もちょっと通じるよね)
漫画家って何かに支えられて出来てるんだな、と思って。読者とか会社とか。一人でやっていくのは難しいなと思った。(蔵丸先生より:作家の名前が出て、その人一人でやってるように見えるかもしれないけど、販売する人とか装丁する人とかいろいろいるんだよね)。
漫画に限らず、曲を作るとか、絵を描くとか、そういう仕事って何かしら持ってないとできない仕事だと思う。本を作るとしたら、ストーリーに必要な知識の材料も必要だし、絵を描くなら色とかの知識も必要だと思う。何かしらの材料と、広い視野が必要だから、いろんなものを持ってるこの絵です。(蔵丸先生より:漫画はストーリーとか絵とか構図とかコマのつなぎ方とか、いろいろ必要で、見えないものをいっぱい抱えてる必要があると思う。)
ちなみに、クラスの後で保護者の方から
「ウチの子は興奮気味に、“負ける経験をいっぱいして、どうやったら勝てるか考えるってことを何回もした方がいいねんて!”って熱く語ってたよ」と教えていただきました。
大人の感想
この絵がどんどん上に上昇していく矢印に見えてきたからこれを選びました。逆境の中でも、あえて自分から発信し続ける。「もうダメだ」という時こそ、アクションを起こして上に行く、っていうのが大事なんだなと思いました。
漫画を描いているうちに、自分のことがすごく見えて来るんだな。
突破していく力、です。
この他、イラストとは関係なく、
「毎日のことで一所懸命なので、チャレンジしていくという気持ちも忘れがちになっていました」
「失敗から学べばいいのに、一歩踏み出せないのは何なんだろう」
「八方ふさがりじゃない状態なのに、失敗が怖くてチャレンジしないことが多い私としては、“何なの?やればいいじゃん”って思えてきました」
などの感想もありました。
ちなみに蔵丸先生の選んだカードは?
漫画って売れるかどうかも大事だから、多くの人に向けて描いてるイメージだと思うけど、やっぱりボクはどこかにいる一人に向けて書いている感じを持っています。売れる売れないは、それが広がっていくかどうかなんじゃないかな、と思っています。
でもボクは、漫画家というより「この人何やってんだろ?」という感じの人なので、あんまり参考にならないかもしれませんね(笑)。
もし漫画家とか歌手とかになりたいという人がいたら、会社で編集者とかマネジメントとかでたずさわる道もあるんで、そういう視点も知っておいてください。自分で描いたり歌ったりしなくても、サポートする側でその仕事に携わる道もあるっていうことにも視野を広げていけば、夢の選択肢はいろいろあると思いますよ。
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▼オキツ 神戸シュタイナーハウス代表 大人クラス担当
書く人、聴く人、考える人、作る人、遊ぶ人。小さな勉強会や仕事、普段の暮らしの中で、ちょっと立ち止まって考え、言葉にし、行動してみる。少しずつ、みんなで幸せになっていけたらいいな。
ブログ毎日更新中。「自由の哲学を読む」~日々の暮らしから~
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