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【コラム】中学生とスマホ。黒電話風に「LINEよ~」と呼んでみる。


中2の子どもには、まだスマホを持たせていません。学校にも部活にも持っていけないし、それ以外はほぼ家にいるのでそんなに必要ないようです。でも友達との連絡はほぼLINEなので、LINEアカウントは私と共用で使っています。

子どもとスマホを共用するっていうのは、今ドキあり得ない感覚かもしれませんが、子どもの頃、家の電話をみんなで当たり前に使っていたような感覚と似ています。

仕事関係の人も親せきも友達も、いろんな人が固定電話に連絡してきて、出た人から「〇〇ちゃんから電話よ~」って呼んでもらってましたよね? アレです、アレ。私も子どもあてのLINEに気付いた時に「〇〇ちゃんからLINEよ~」って子どもに伝えてます(^^)。

昔、長電話してたら「いい加減に切りなさい」って言われたように、スマホでマンガを読みふけっていたり、ゲームのキリが付けられなさそうな様子が見られた時には、「スマホ使うから、そろそろ返してくれる?」って回収したり。

共用と言っても、マナーとして子どものLINEは見ないけど、私がスマホをさわってる時に入ってきたLINEは、子ども宛てのものも最初の20文字くらい?は見える。

やり取りの中身はわからないけど、チラッと見えてしまうLINEの空気感で、仲良しの人や、誰とどんな関係性を作っているのか、親も子も、お互いになんとな~くわかる。煩わしいと言えば煩わしいし、安心と言えば安心。こういう、微妙に面倒な人との距離感って、思いやりとか、相手の都合を考えるとか、そういう所を育ててくれる気がします。

子どもの仲良しの子も「スマホなんかいちいち持ち歩かないから、用があったら電話してきて」という感じで、実際、この子は全然LINEを見なくてよく電話してきます。こういうゆる~い関係って、自分にも経験があっただけに安心します。

子ども時代にはバーチャルじゃなくて実際に身体を使ってあれこれ体験して欲しかったから、早くから使わせることもないかと思っていたけれど、わりと安心な使い方をしているようだし、行動半径も広がってきたので、そろそろスマホを持ってもいいのかな~と思っています。欲しいって言ったら本気で考えよう。すでに私より使い方詳しいし(^^)。

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▼オキツ 神戸シュタイナーハウス代表 大人クラス担当
書く人、聴く人、考える人、作る人、遊ぶ人。小さな勉強会や仕事、普段の暮らしの中で、ちょっと立ち止まって考え、言葉にし、行動してみる。少しずつ、みんなで幸せになっていけたらいいな。
ブログ毎日更新中。「自由の哲学を読む」~日々の暮らしから~
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神戸シュタイナーハウス
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