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ミステリー初心者におすすめの本

こんにちは、あかりです。

以前ツイッターで、「ミステリー初心者におすすめの本」を募集しました。本当は音声でまとめてnoteで公開する予定でしたが、それが思いのほか難しかったため、昨夜のツイキャスにて発表させていただきました。今回の記事は、それを文章化したものです。ツイキャスが聞けなかった方、または、おさらいしたい方にぜひ読んでほしいです!

なお、ツイキャスでも録音したものを公開しています。音声で聞きたい方は、こちらをチェックしてください。前半・後半があります。

なるべく、お寄せいただいた通りの文章で載せています。全部で18名の方にお寄せいただきました。なお、1人何冊でもOKにしているので、タイトルには一番すすめたい1冊を書いておきますが、読んでいくと他の作品も出てくることがあります。なお、今回は9名の分を紹介します。

⑴『三毛猫ホームズシリーズ』赤川次郎

めぐみさんのおすすめ。長編小説。

中学生の頃にハマっていたので、詳しいタイトルは忘れてしまいましたが、中学生でもサクサク読めるくらい面白くて、しかも赤川次郎さんの文章が読みやすく、日本語として美しかったのを覚えています。

私も1冊推すなら、『三毛猫ホームズの推理』ですね。私がミステリーにハマるきっかけとなったのが今作でしたので、思い出深い1冊となっています。これは人が死ぬ系ですね。ミステリーにも人が死ぬものと死なないものの両方が存在します。もし「この作品は人が死ぬのだろうか…?」と気になった際は、ぜひお気軽に聞いてください。私はそこまで詳しくないので、ツイッターで聞いた方が詳しい方が答えてくれるかもしれません。もちろん、私に聞いていただいても構いませんよ!

⑵『告白』湊かなえ

ひょうちゃんのおすすめ。長編小説。

我が子をなくした女性教諭のホームルームでの告白。
語り手、視点を変えながら、徐々に真相があきらかになる。

この本は読書家の僕らにとっても衝撃的でしたし、初心に帰れたような作品でした。
初心者に進められる点としては「湊かなえ」さんの知名度は今や全国区であること。文体が流麗で読みやすいこと。技巧的でありながら読み手に負荷をかけない作りであること。

初心者に「本って面白い」と思わせるインパクトもあると思います。
順当にいけば綾辻さんの「十角館」なのですが、初心者にはトリックトリックしすぎててひょっとするとかえって敬遠する人も…いないかな。

「読書初心者におすすめの小説ランキング」でも上位に入った作品が今回も出てきました。湊かなえさんはけっこうダークな作品が多いですね。ハマる人はハマっちゃうと思います。綾辻行人さんの『十角館の殺人』についても少し触れていますね。この記事のどこかにもまた登場しますので、お楽しみに。

⑶『野良犬の値段』百田尚樹

まささんのおすすめ。長編小説。

難しくなく、あらすじも明瞭。しかし奥が深い。

これは私は読んだことがないです。百田さんの本は『モンスター』と『輝く夜に』しか読んだことがないのですが、たしかどちらもミステリーではありませんでした。なんとなく謎めいてはいましたが。まささんがおすすめしてくれたこの本はどんな内容なんでしょうね。私も読んでみたいです。

⑷『パーフェクト・ブルー』宮部みゆき

そーしんさんのおすすめ。長編小説。

高校生の兄が死んだ。恐喝の後の死。次男、探偵事務所の女性、そして犬のマサが死の真相を探って行くという作品です。
宮部みゆきさんの初期作品で、そんなにはページ数も無い長編なので選びました。
もう一作品。
『返事はいらない』宮部みゆき 短編集
6作品からなる短編集。長編に繋がる作品も入ってます。読後なんとなく後に残る作品が1つはあると思います。
宮部みゆき作品初心者向けだと思います。短いので読みやすいのも良いと思います。

そーしんさんは、宮部みゆき作品を2つ紹介してくれました。『パーフェクト・ブルー』は長編、『返事はいらない』は短編だそうです。宮部みゆき作品は実はまだ1冊も読んだことがありません。でも根強いファンがいる印象です。ちなみに、私の父も宮部みゆき作品が好きです。今私は『火車』を積読しています。これもたしかミステリーなので読みたいです。積読が多いので、いつになるかわかりませんが(^^;)

⑸『屍人荘の殺人』今村昌弘

noruniruさんのおすすめ。長編小説。

あらすじ:大学のミステリー同好会に所属するミステリーヲタクの2人の男子大学生が、いわくつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の私立探偵、謎の美少女とともに、ペンション・紫湛荘を訪ねた。映研のメンバーたちと肝試しをするが、想像しなかった事態に遭遇し、紫湛荘に立てこもりを余儀なくされた。そして一夜明けると衝撃の出来事が彼らを襲う…

選定理由:「ペンション×密室×探偵」と、一見すると王道のミステリーなのだが、そこに変な設定が加わることにより、読んでいてハラハラする展開が各所に散りばめられており、予想を裏切ってくれる作品であるため、ミステリー小説としてはオススメしたい作品です。
また巻頭にペンションのフロア図や登場人物一覧が載っており、読者の理解を助けてくれる点においても、読みやすいポイントかなと思います。「ミステリー×〇〇」な異色な作品として私が注目している、今村昌弘さんのデビュー作でもあり、2018年「このミステリーがすごい!」大賞受賞作、第18回本格ミステリ―大賞受賞など、国内の数々のミステリーランキングを総なめしていて、4冠もとっていて、今後の活躍に期待が寄せられる今村昌弘さんのデビュー作であることもオススメ理由です。

今作は私も読みました。去年読んだ中でもベスト10に入るくらい好きな作品でした。ミステリーにおいて、海に囲まれている、嵐がやまない、雪で山を下りることができないなど、登場人物たちがどこかに閉じ込められてしまうことを「クローズド・サークル」といいます。有名なアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』も、クローズド・サークルものです。私はこの設定が好きなんですよね~。いかにもミステリー、いかにも非日常な感じがしておもしろいです!もちろんミステリーには、クローズド・サークルではないものもたくさんありますよ!

⑹『十角館の殺人』綾辻行人

すすさんのおすすめ。長編小説。

初心者ということで、とりあえずミスリードにハマりやすいのと、最後にビックリしてほしいので選ばせていただきました。(カタカナの名前が初心者にはネックになっちゃいますが…)

出ました、綾辻行人の館シリーズ第1作『十角館の殺人』。私もいろいろなところで紹介しています。すすさんの言う通り、登場人物たちがお互いを海外のミステリー作家の名前で呼び合うので、カタカナの名前を覚えるのが苦手な方には、少し苦しいかもしれません。私の場合、先に漫画版を1巻だけ読んでいたため、かなり理解しやすかったです。キャラが立っているので、おそらくそこまで恐れる必要はないかなと思います。小説で「衝撃」を受けたい人にもってこいな作品です。これは初心者でなくとも、ミステリー好きにはぜひ一度読んでほしい作品です。

⑺『そして五人がいなくなる:名探偵夢水清志郎事件ノート』はやみねかおる

慧さんのおすすめ。長編小説。


著者:はやみねかおる(多くの名作ジュブナイルミステリを書いてます)
長さ:長編小説でシリーズものですが、1冊1冊はそんなに長くないと思います。
あらすじ:三つ子の姉妹、岩崎亜衣(いわさき あい)・真衣(まい)・美衣(みい)が住んでいる家の隣に建っている、古い洋館に引っ越して来たのは、自称名探偵の夢水清志郎。家は本だらけで散らかってるし、時々ご飯を食べるのを忘れるし(食べる時はかなりの大食いで食い意地をはってるのに)、生活力皆無だけど、事件はしっかり解決!……するのかな? という感じのお話です。ミステリですが合間合間の会話はコメディ色が強いです。

選んだ理由:ミステリー初心者にオススメであり、読書初心者にもオススメしたいジュブナイル小説を選びました。度肝を抜かれるような奇抜なトリックがあるわけではないですが、そのおかげでミステリ初心者でも読みながら推理して楽しむこともできます。著名なミステリへのリスペクトも多く仕込まれているので、これからミステリにハマりたいという方には勉強にもなります。
シリーズを通して「探偵の在り方について」というところに重きを置いているので、そういった視点でも楽しめます。
また、登場人物がみな個性的で、会話は小気味よく、話が進行するテンポも早いので、飽きることなく読めるかと。児童文学と侮ることなかれ、です!

この小説がお気に召した方には他のはやみね作品もオススメです!似ているトリックが登場することもあるので、「これ知ってる!」といった感じで事件を解ける快感が味わえるかも。

まず、「ジュブナイルとは?」と思ったんですが、これは「10代が主な登場人物である作品」のことを言うらしいです。知らなかった…勉強になります。はやみねかおるさんは、『怪盗クイーン』や『都会のトム&ソーヤ』など、多くの人気シリーズを書いておられる方です。児童書なので小学生に人気のイメージでしたが、「読書初心者におすすめの小説ランキング」でも見かけましたし、慧さんも「児童文学と侮ることなかれ」と言っていますので、大人にもおすすめということですね。これは要チェック。

⑻『イニシエーション・ラブ』乾くるみ

M子さんのおすすめ。長編小説。

あらすじは「僕」がマユという女性と恋に落ち交際が始まるのですが遠距離恋愛になり「僕」はだんだん他の女性に心を奪われていく……みたいな感じです。うろ覚えですが。

選んだ理由は、まずやっぱり短いから。
長編小説ですが300ページないので読書初心者の方もサクッと読めます。
普通の恋愛小説と見せかけて実は最後にひっくり返される衝撃もたまらないです。
ミステリー慣れしている方だとトリックに気づいてしまったりそんなに驚かなかったりするかもしれませんが、初心者さんならこれをきっかけにミステリーにハマると思います。

あとこれは私だけかもしれませんが、ミステリーとか抜きでここで描かれている恋愛観に当時はショックを受けました笑
それぞれの恋愛経験や恋愛観によって受け取り方は異なると思いますが、普通に恋愛小説として興味深かったです。
ミステリー初心者さんって、〇〇の殺人とかゴリゴリのミステリーよりもミステリー要素以外にも楽しめる要素がある作品がいいかなと。

同じ理由で辻村深月さんの作品もおすすめです。
彼女の作品にはどんでん返しの衝撃もあるのですが、それ以上にキャラクターの掘り下げ等々がすごくて青春小説として素晴らしいんですよ!
これって2冊目のおすすめもできるんですよね?
もし長い小説OKな方でしたら『冷たい校舎の時は止まる』がおすすめです!
ちょっとホラーっぽい要素もあり『イニシエーション・ラブ』よりも本格ミステリの香りがします。

私は『イニシエーション・ラブ』は映画を観ましたが、おもしろかったです!M子さんは「ミステリー慣れしている方だと、トリックに気づいてしまったり、そんなに驚かなかったりするかもしれませんが」と言っていますが、私は全然わからなかったので楽しめました(笑)伏線もしっかり張ってありました。M子さんは、もう少し長い小説でもOKの方には、『冷たい校舎の時は止まる』をすすめています。辻村さんってミステリーもたくさん書いているんですよね。私は最近ようやく気付きました。青春物のイメージが強かったです。でもミステリーの辻村作品もぜひ読んでみたいです!

⑼『氷菓』米澤穂信

Shishirobooksさんのおすすめ。中編小説。

あらすじ
奔放な姉の頼みから、入学した高校の古典部を復活させた主人公•奉太郎とその仲間達が、日常の謎を解いていく青春×日常ミステリー

推薦理由
•短めで文章は読みやすく、トリックも身近でわかりやすい
•人が死なない
•登場人物が個性豊か+米澤先生の人物描写が秀逸、ミステリ要素抜いても面白い
•アニメ化映画化済でとっつきやすいのでは
•シリーズもので、気に入れば続けてミステリーに入れる

私は漫画を1巻だけ読んだことがあります。あくまで私の話ですが、私はどうやら人が死ぬ系、特にクローズド・サークルものが好きだと思われます。同じミステリー好きでも、どんな種類のものが好きかは人によって変わってきます。なので、もしこの記事をきっかけにミステリーを読み始めたら、いろんな作家さんにトライしてみて、自分の好みをつかんでみてくださいね。もちろん、好きな作家さんを推すことも素敵なことです。読書を自由に楽しんでくださいね(*'▽')

今回は以上です。残りの9名は次回紹介します。長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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あかり
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