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春めく空気と、本のこと

なんだか今日は空気が春めいていて、
暖かくなると自然と気分も浮き立ってくる不思議。

ああ、もうすぐ春なんだって肌で実感するような。


今日は数ヶ月ぶりに髪を切って、
髪を切るのにもとても良い日だった。

(3時間ちょっとかかるあいだ、普段は読まない雑誌を読む)

マスク生活が長引いたおかげで全然メイクをしてなくて、口紅の特集にちょっと見入ってしまう。

そうそう、色付きのリップをきのう買ったんだった。でも本格的にマスクを外すようになったら、新しい口紅も欲しいな。あとはチークとかハイライトとか、あれってどうやるんだっけ。

数年メイクをサボっていた分、お化粧の仕方をすっかり忘れてしまっている気がする。


頭が軽くなると、
毎度のことながら心も軽くなる。


(小説も少しだけ進む。3〜4月には初稿をあげたいなぁと思っているところ。書く時間を作るために、スクリーンタイムはなるべく控えるようにしてるこの頃)


今日見つけて、買ったのはこの本。




数年前に刊行されて話題になっていたけれど、しっかり読んだことはなかった。

日々の食事作りって本当にとても大変だから、こういう提言(一汁一菜でいいというの)は、
とても勇気づけられる。


考えることはいらないのです。これは、献立以前のことです。準備に十分も掛かりません。五分も掛けなくとも作れる汁もあります。歯を磨いたり、お風呂に入ったり、洗濯をしたり、部屋を掃除するのと同じ、食事を毎日繰り返す日常の仕事の一つにするのです。

本文より


普段、働いてる人たち(特に共働きの人)は、
毎日の献立をいったいどうやって決めているのだろう。
日々の食事に迷うとき、なんだか疲れ果てたとき、ふいにそう思ったりする。

この本を読んで楽になった主婦のひとたち、
ほんとうに大勢いるんだろうな。

文庫だから軽くて読みやすい。
日々の食事を味わうように、丁寧に読んでいこうと思う。


牛肉や豚肉の下ごしらえをするとき、
いつも思いだすのは谷川俊太郎さんの詩だ。


うし しんでくれた ぼくのために
そいで はんばーぐになった
ありがとう うし
ほんとはね ぶたもしんでくれてる
にわとりも それから いわしやさんまやさけやあさりも
いっぱいしんでくれてる
ぼくはしんでやれない だれもぼくをたべないから
それに もししんだら おかあさんがなく おとうさんがなく
おばあちゃんも いもうとも
だからぼくはいきる うしのぶん ぶたのぶん
しんでくれた いきもののぶん ぜんぶ

『しんでくれた』谷川俊太郎



どんな食べ物も食卓に並ぶまでに、たくさんの人の手がかけられている。
生きていた動物の命に感謝することを忘れないでいたい。


そんなことを思いながら、
晩御飯作りにとりかかります。



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