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夏をむかえる

6月なのに連日、35度にせまる暑さ。
梅雨をすっ飛ばして夏が来たみたいだ。
いや、もう、ほんとうに暑い……

暑いと、それだけで思考を奪われるような気がする。
毎年そうなのだけど、暑くなると生きてるだけで精一杯になる。
(去年も、何度そんな会話を司書さんと交わしたことか)

先日とうとう、寝るときにクーラーを付けてしまった。長女が暑くて寝られないと言うので…

寝るときは少し室内の温度を下げておくと入眠しやすくなるから、理には叶ってる。
それにしても、まだ6月なのに……
リフレインする歌詞みたいに、何度もそう思ってしまう。
それで、あわててクーラーの掃除をした。
まだ6月と思って、していなかったのだ。
フィルターの埃を取り除いて、エアコン用のスプレーをして、なんとか掃除は終了。
扇風機も出して、掃除をして使いはじめたところだ。クーラーはもう少し先だと思っていたのに。

去年の夏は、どうやって乗り越えたのだっけ。
……と記憶をまさぐって購入したのは、服用の冷感スプレーと、首筋に塗るスティック。



どちらも、暑い日にとても重宝した。
服のスプレーはふりかけると、しばらくのあいだすうすうして涼しい。
首筋もいちばん汗をかくから、メントール効果で温度がスッと下がる。

あと、キレートレモンも数本買ってみた。
疲れて暑い日、むしょうに飲みたくなる。
これはこの夏も、お世話になるだろうな。

暑くなると、どうしても冷たいもの(アイスや飲みもの) を摂取するから、体の内側が冷えやすい。
とくに影響されるのが腸。腸が冷えると自律神経も乱れるそうだから、適度に温めるといいみたい。お風呂にゆっくり浸かったり、発酵食品を食べたり、ストレッチをしたり……

急に暑くなったから、体がついていかなくて当然なのだ。できれば午睡の時間をとるといいけれど、それも難しければ、数分目をつむるだけでもいい。

小学校ではプールが始まって、真っ黒に日焼けして帰ってくるようになった。
水着のあとがくっきりついている。
梅雨入りが遅いから、もう真夏に入っているみたい。まだ6月なのに。何度もそう思う。

今日は日中、布団干しをした。
もう梅雨に入るから干せないと思っていたけれど、もう一度干せてしまった。

午後の一番暑い時間帯は、なるべく家にいるのがよさそうだ。
涼しい部屋で午睡するのが、ますます至福になりそう。
そして、アイスは控えめに。
なんて言いつつ、あまりに暑いから今日は買ってしまった。冷凍庫には買ってきたアイスがたくさん。
これも (おもに子供たちのための) 夏の準備といえば、そうかも。


夏と聞くと忘れられない、好きな短歌がふたつある。


自転車の サドルを高く上げるのが 夏をむかえる準備のすべて

『シンジケート』穂村弘


有名な短歌だから、知ってる人も多いかも。
あと、もうひとつ。


夏が好き すべてのものが永遠のような顔してそうじゃないから

『あかるい花束』岡本真帆


これも、すごく分かる。
永遠性を夢みるのが、夏の醍醐味という気がする。

6月の異称は、風待月かぜまちづき

風を待ち望むみたいに、これからの季節を楽しむ余白をもっていたいと思う。




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