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かこち顔なる涙とか

なんだか、寝ても寝ても眠たい。
特に何もしてないし、夜は早めに寝てるのに。
いろんなニュースで知らないうちに、心と体が疲れてるのかもしれない。
心配な気持ち、不安な気持ち、ざわざわ落ち着かない気持ち……

この気持ちは何度も経験したはずだ。
過去の大きな震災のときも、コロナ禍真っ只中のときも。
いつまでも慣れるものじゃないし、慣れてはいけない、とも思う。


三ヶ日、子供たちをどこかに連れていこうかと思ってたけど、結局どこにも行かずに家で過ごしてる。
(明日は少し出かけるけど、そんなに遠くに行かない予定)

そしてやっぱり眠たいなと思う。目を瞑って、すべての現実から逃れたい気持ち。


そのあと少しだけ眠って、子供たちと縄跳びをする。
一緒にやってみたけれど、壊滅的に跳べなくなっていた……
体が重いのは、運動不足と食べ過ぎのせい。
あまり跳べなかった長男が、私より跳べるようになってた。


そして、今日は書き初めの続きも。
(1日では終わらなかったから)

習字の宿題をさせるって、本当に大変だと思う。
(部屋が汚れないように新聞紙をひきまくる)


去年は進まなくて大変だったけど、今年は大きく騒ぐことなく終わってホッとする。

私は86首めを書いた。


昨日よりは筆が流れてる


嘆けとて 月やはものを 思はする
かこち顔なる わが涙かな


「嘆きなさいと言って、月が私にものを思いをさせるのか。そうではないはずなのに、それを言い訳にして、流れていく私の涙」

『百人一首という感情』より


これは西行法師の歌。

百人一首は草書で書くから、いろんな漢字をくずして書くのが面白いなと思う。
(書道三体字典をひきながら)

上の歌だと、

奈(な)介々(げけ)とて月や八(は)
もの越(を)おも八(は)春(す)る
か古(こ)ち顔那(な)る
わ可(か)涙かな

百人一首はお手本を見ながら。
(お手本があるから書ける、という感じ)

強弱をつけて書くとメリハリが出ていいって、習字の先生が言っていたっけ…
(それも、何年も何年も前のこと)

特に理由もないのに流れてくる涙ってあるよね、と思う。
弱っているのを月のせいにしてもいい。

書き初めをして、縄跳びをして。
とりあえず三ヶ日にやろうと思ってることは、できたはず。
note を書きたいと思える時点で、まだ大丈夫。


年明け、エブリスタさんに物語をあげてみた。



14分ほどで読める掌編。
これも、今書き進めてる長編も夏の話。
夏が一番苦手なのに、気づけば夏ばかり選んでる。


今年も少しずつだけど、自分のペースで書いていく。



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